2010年06月01日

下町の魅力を記録する写真展と写真集 「残された原風景 ―東京、佃・月島界隈―」

学校法人東京工芸大学   http://www.t-kougei.ac.jp/
東京の下町情緒を残す佃・月島にも急速に再開発の流れが押し寄せています。
今しか撮影できない佃・月島界隈の姿を、写真家 吉田成が写真展と写真集により表現します。
 
6月17日(木)より、吉田成(写真家/東京工芸大学芸術学部写真学科教授)の写真展「残された原風景 -東京、佃・月島界隈-」がキヤノンギャラリー巡回展として全国で開催されます。
 
東京都中央区という立地にありながら昭和の面影を残す佃・月島周辺は、近年の下町ブームもあり人気の観光・散策スポットとなっています。しかしながら一方で急速な再開発の波が訪れており、近代的な都市空間化が進んでいます。
 
生後10 ヶ月を佃で過ごしたという吉田は「今、撮影しておかなければ、二度と見ることが出来なくなってしまう」との強い思いから、2年にわたり佃・月島界隈の撮影を続けました。その間に、撮影した家や店が取り壊されたことも度々ありました。
 
吉田は今回、写真展の開催と同時に写真集を発行することで、この魅力的な街並みの記録を後世に残したいと考えています。また本作品は、かつて持っていた“素晴らしいもの”を捨て去った先に何があるのか?という大切な問題を私たちに問いかけています。
 
  
【お問合せ先】
東京工芸大学 企画広報課
担当: 林、松尾
電話: 03-5371-2668 / FAX:03-3375-0046
e-mai:https://www.t-kougei.ac.jp/contact.php?id=6
 
写真展概要
「残された原風景 -東京、佃月島界隈-」
展示枚数:40~45 点程度
 
展覧会予定
キヤノンギャラリー銀座 
2010年6月17日(木)~6月23日(水)日・祝休館
10:00~19:00(最終日 15:00 まで)
 
キヤノンギャラリー仙台 
2010年7月22日(木)~8月3日(火)土・日・祝休館
9:00~17:30(最終日 15:00 まで)
 
キヤノンギャラリー梅田 
2010年8月19日(木)~8月25日(水)日・祝休館
10:00~18:00(最終日 15:00 まで)
 
キヤノンギャラリー名古屋
2010年9月16日(木)~9月29日(水)日・祝休館
10:00~18:00(最終日 15:00 まで)
 
写真集概要
「残された原風景 -東京、佃月島界隈-」
日本写真企画(2010年6月17日発行予定)
 
吉田 成(よしだ あきら) プロフィール
1957年、東京に生まれる。
日本大学芸術学部写真学科卒業
同大学院芸術学研究科文芸学専攻修士課程修了(芸術学修士)
東京大学史料編纂所文部科学技官(写真担当、1984 年~2003 年)
1994 年度文化庁派遣芸術家在外研修員(写真分野・1年派遣)
として米国ニューヨーク州ロチェスター市にあるジョージ・
イーストマン・ハウス国際写真美術館において、写真の保存・修復について研修。
国立西洋美術館客員研究員(1999 年~2002 年)
現在、東京工芸大学芸術学部写真学科教授
日本写真協会会員、日本写真芸術学会理事、日本写真学会会員(画像保存研究会委員)
 
主な著書
共著「写真資料の保存」日本図書館協会(2003 年)
共著「研究者のための資料写真の撮り方」理工学社(1991 年)
共著「写真で見る幕末・明治」世界文化社(1990 年)
ほか論文・講演等多数
 
主な展覧会
ユーロフォト主催国際写真展(1980 年・スペイン)出品
個展「ロチェスターからの贈り物」コダックフォトサロン(1996 年)
個展”The Gift of Rochester” (「ロチェスターからの贈り物」より)
個展「残された原風景-東京、佃・月島界隈」キヤノンギャラリー(2010 年)
東京(銀座)展の後、仙台・大阪(梅田)・名古屋 に巡回