2013年12月11日

スケーラブルシステムズが国内販売中の金融サービスや製造業のCAE/EDAに最適な処 理能力を提供するORION HFシリーズサーバ製品の採用が加速

スケーラブルシステムズ株式会社   http://www.sstc.co.jp/

独自のハードウェアデザイン、ファームウェアのカスタマイズおよびチューニングによる理想的なアプリケーション・パフォーマンスと低レイテンシーが評価され、既に国内大手製造業企業や証券会社への導入が完了

スケーラブルシステムズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:戸室 隆彦、以下スケーラブルシステムズ)は、ハイエンド・コンピューティングに関する様々なテクノロジーを効果的に組み合わせ、お客様のワークロードのニーズに最適な各種ソリューションと製品ライン、そしてその価値をさらに高めるテクノロジー・コンサルテーションサービスを提供しています。

幅広い製品ラインナップの中でも、スケーラブルシステムズが本年9月に国内提供を開始した、カナダCIARA Technologies社のORION HF(High Frequency:高頻度処理)シリーズサーバ製品は、金融サービス業界における高頻度取引(High FrequencyTrading: HFT)やアルゴリズム取引、そしてクオンツ投資アプリケーションに理想的なハイパフォーマンスが高く評価され、海外のみならず外資系証券会社などの日本国内の金融サービス業界における採用が順調に進んでいます。

金融サービス業界の高頻度取引において重要な指標となるのは、レイテンシーと計算処理速度、つまり実際の取引の処理に要する時間です。3Uおよび2Uのフォームファクターで提供されるORION HFシリーズは、CIARA独自のハードウェアデザイン、ファームウェアのカスタマイズおよびチューニングによって、HP、DELL、IBMの最速クラスのサーバ製品に比べ最大で300%もの飛躍的なパフォーマンスの向上を実現します(*1)。ORION HFシリーズは、最大限の性能を発揮出来るように安定動作上限までオーバークロック済のプロセッサーをはじめ、メモリ、I/Oに対しても独自の強化を図っています。さらに、ORION HFを計算ノードとしたクラスタシステムとしての活用も可能で、シングルノードのORION HFの高い計算能力とInfiniBandクラスタのスケーラビリティによって、処理能力のニーズに合わせた柔軟なシステム構築と運用が容易に実現します。

ORION HFサーバは、必要に応じてターボモードで動作可能な最新のインテル製6コア/8コアプロセッサーを搭載しています。しかし、「ターボモード」を使用する場合、金融サービス業界の取引にとって大敵となるジッターが発生します。これに対し、ORION HFサーバでは独自のデザインと最適化機能によって不要なコアの動作はすべて停止され、残りのプロセッサーを5.2GHzという比類ないスピードを実現する最適化モードにロックして動作させることができ、ジッターの発生を最小限に抑えます(*2)。

開発元であるCIARA Technologiesのセールス/マーケティング担当副社長、PatrickScateniは、「CIARAは、長年にわたりプロセッサーの最適なオーバークロック・テクノロジーの開発に取り組んできました。CIARAの実績ある優れた最適化テクノロジーにより、ORION HFでは飛躍的なパフォーマンスの向上とレイテンシーの低減、そして「ジッター」の最小化が実現しています。既にORION HFサーバを導入いただいている、ロンドンにあるヨーロッパ最大の銀行の高頻度取引担当ディレクターの方からは、最新のHP DL380 G8に比べ70%以上もアプリケーション・パフォーマンスが向上したとご報告いただいており、ORION HFサーバが金融サービス業界の高い要求に応える優れた製品であることがすでに実証されています」とコメントしています。

製造業では、設計・デザイン分野を筆頭にモデルなどのデータの大規模化が進み、その処理に要する時間の短縮が課題となっています。CIARAの製品は、ソフトウェアとハードウェアの間で行われるデータのやり取りに関する同社の深い知識と理解に基づいた独自のアプローチにより、これまで特に製造業の分野で大きな成功を収めています。最新のORION HFシリーズも、CAEシミュレーション/解析、EDAをはじめとするテクニカルコンピューティング・アプリケーション実行用サーバプラットフォームとして既に複数の国内大手製造業企業への導入が決定するなど、大規模データの高速処理能力が高く評価されています。

インテル製プロセッサーは、通常製造工場の定格設定で稼働している状態でのみ検証、保証されており、設計以上の速度でプロセッサーを動作(オーバークロック)させた場合、プロセッサーだけでなくマザーボード等その他のシステム・コンポーネントで動作が不安定になる場合があります。これに対し、ORION HFをはじめとするCIARAのサーバ製品は、オーバークロックに対応した高信頼性冷却システムを標準装備していることに加え、ビジネス用途での安定動作を前提としたシステム全体の徹底的な検証がなされています。さらに、開発元による安心の「3年間製品保証」も付属しているほか、Microsoft WindowsおよびLinux両方で利用可能なため、金融サービスや製造業界をはじめとする高度な計算処理能力が要求される幅広い分野での採用加速につながっています。

「CIARAは、お客様の抱える問題の優れた解決能力がHPC市場で高く評価されているスケーラブルシステムズとの緊密なパートナーシップを築いていることを大変光栄に思っています。スケーラブルシステムズは、これまでにORION HFをはじめとする弊社製品の販売実績を順調に上げています。来春には日本においてCIARAとして初の製品紹介イベントも計画されており、当社はスケーラブルシステムズのさらなるビジネス拡大を強力にサポートしていきます」とPatrick Scateniは語っており、CIARAは日本市場におけるビジネス戦略の中核としてスケーラブルシステムズのビジネス展開に大きな期待を寄せています。

◇これまでの主な導入実績

2013年9月の国内提供開始以来、ORION HFシリーズは既に大手製造業企業や外資系証券会社などで導入されており、以下をはじめとする様々な用途でお客様に利用されています。

●証券会社の高頻度取引/アルゴリズム取引/クオンツ投資アプリケーション
●大手製造業企業のCAEシミュレーション/解析用クラスタシステム
●大手製造業企業のEDAアプリケーション用システム

◇ORION HFシリーズ(ORION HF310 G2/210 G2)の主な特長
*1個のインテル(R) Core i7-3960X プロセッサーをオーバークロックで4.6GHzから5.2GHzまで動作保証(*2)
*最大64GBの高性能メモリ(1600、1866、2133MHzの高速DIMM)
*4台のホットスワップ対応SATA/SSD/SASドライブを搭載可能
*4ポート6Gbpsストレージコントローラ(オンボードまたはLSI 9211)
*SolarFlareまたはMellanox 10GigEアダプタ(オプション)
*ビジネス用途に最適な高信頼性冷却システム
*770Wまたは1400Wの高効率冗長電源装置(1+1、80PLUSゴールド認定)
*Microsoft Windows / Linuxをサポート

(*1)HP、DELLまたはIBMの最新世代サーバとの比較による
(*2)CIARAの専門チームによるお客様の利用アプリケーションに応じたシステム最適化作業が必要となります。

◇関連情報
【ORION HFシリーズ製品情報】
http://www.hp2c.biz/doc/HP2C.Biz/hp2c_orion.html
【ORION HFシリーズ製品仕様】
http://www.hp2c.biz/doc/HP2C.Biz/hp2c_orion_spec.html
【スケーラブルシステムズ取扱いサーバ・ワークステーション製品一覧】
http://www.hp2c.biz/doc/HP2C.Biz/hp2c_server.html

■CIARA Technologiesについて
http://www.ciaratech.com/index-en.html

1984年に設立されたCIARA Technologiesは、中小規模の企業(SMB)からTOP1000に登場する大企業、さらに官公庁や防衛分野、そして教育機関などの公共機関に最適な製品、テクノロジー、ソフトウェア、ソリューションそしてサービスをグローバルに提供するリーダー企業で、世界中の60以上の国々でビジネスを展開しています。CIARAでは、パーソナル・コンピュータ、ノートPCおよびタブレットなどのモバイルデバイス、業界標準のATLASラックマウント型/タワー型サーバ製品、通信業者向けの高性能サーバおよびアプライアンス、NEXXUS Cパーソナルクラスタ、KRONOS Sシリーズ、ORION HFシリーズなどの豊富な製品ラインナップを提供しています。

■スケーラブルシステムズについて
http://www.sstc.co.jp/

スケーラブルシステムズは、より高い性能と使いやすさを兼ね備えた製品をお求めやすい価格で提供する製品販売を目指しています。製品・ソリューションとして最新のサーバプラットフォームやスケーラブルNAS、仮想化ソフトウェアなどの製品ソリューションをご提案しています。

【スケーラブルシステムズ プレスルーム】
http://www.sstc.co.jp/pressroom/

■お問い合わせ先
スケーラブルシステムズ株式会社
www.sstc.co.jp/
〒102-0083 東京都千代田区麹町 3-5-2 BUREX麹町
電話:0120-090715
WEBからのお問い合わせ:http://www.sstc.co.jp/contact/

■取材のお申込先
Tel:03-3537-1108(株式会社エム・アンド・エル内、担当:小林)
Email:sstc-pr@mlrev.co.jp

本資料に記載されている商標については商標の所有者に所有権が属しています。
(C)2013 Scalable Systems Co., Ltd. All rights reserved.