2013年03月14日

~2013年就職予定者に聞く、「就職活動」に関する調査~

ライフネット生命保険株式会社   http://www.lifenet-seimei.co.jp/
■今日は面接があるので授業休みます。。。就職活動で授業欠席って本末転倒?■
2013年就職予定者の就職活動期間は平均8.9ヶ月
就職活動での授業欠席日数は平均6.5日、就職活動費は平均55,188円
 
■なんで落とされたのですか?何時に帰れますか?本当に有給休暇は取れますか?応募側と採用側の情報格差が浮き彫りに・・・■
企業の情報公開 「不採用の理由」「平均残業時間」「有給休暇取得率」に不足感
 
■ここが変だよ!?日本のシューカツ!■
採用活動解禁時期の後ろ倒しで「就職活動の負担増」 3人に1人
新卒一括採用システムは不満 5割半
合否結果の連絡が来ない「サイレントお祈り」の経験者4割
 
■2013卒の就活生が感じた就職活動とは?■
「個性を出すと不利」3割、「質よりも量が大事」3割半、「非生産的」4割半
就職活動を通じて成長したと自己評価約6割
 
■2013卒の新社会人が希望する働き方とは?■
「定年まで一社」7割、「海外勤務希望」3割、「産休育休取得希望」8割半
 
 
インターネットを活用して新しい生命保険サービスを提供するライフネット生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 出口治明)は2012年10月26日~11月15日の21日間、2013年に就職を予定している、学生(高卒・専門学校卒は除く)並びに短大・大学・大学院を3年以内に卒業している未就業者(既卒者)を対象に、「就職活動に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で実施、650名の有効回答を集計しました。
 
■2013年就職予定者の就職活動期間は平均8.9ヶ月
2013年に就職を予定している学生の就職活動の実態はどうなっていたのでしょうか。
はじめに、《就職活動を開始した時期》を聞いたところ、最も多かった月は企業と学生の接触が解禁となった「2011年12月」(27.6%)でした。また、説明会などの接触解禁以前である『2011年11月以前』から就職活動を開始していた方も3割(31.6%)見受けられました。
次に、《就職活動の終了(予定)時期》を聞いたところ、2013年2月以降が最も多く(24.1%)なりました。卒業間際まで就職活動が続くだろうと予想している学生が2割半もいる結果となりました。開始時期と終了時期から就職活動に費やした期間を算出したところ、平均は8.9ヶ月となり、1年の4分の3を就職活動に費やした学生は珍しくないことがわかりました。
  
また、《就職活動が一番忙しかった(忙しくなる)時期》は「2012年3月」(12.2%)、「2012年4月」(13.3%)前後に集中して多くなりました。また、《本命企業を決めた(決める)時期》も同時期に多くなる傾向がみられました。企業と学生の接触開始時期が昨年までよりも後ろ倒しされた2013年入社の就職活動は、本命企業を絞り込むまでが就職活動の忙しさのピークであったと言えそうです。
 
 
■2013年就職予定者の本エントリー数は平均14.1社
それでは、就職活動の“活動量”はどの程度だったのでしょうか。
2013年就職予定者の《プレエントリー数(情報請求した数)》平均は38.4社、《本エントリー数(選考に応募した数)》平均は14.1社となりました。おおよそ、情報請求を3社したうち1社に応募している比率となっています。また、《会社説明会参加数》の平均は17.5社となりました。
 
同様に、《選考を途中辞退した会社数》を聞いたところ「0社」が5割(48.8%)で平均2.7社となりました。半数の学生は選考を途中辞退した経験があるようです。また、途中辞退の経験がある学生は《プレエントリー数》(平均52.1社)や《本エントリー数》(平均19.6社)、《会社説明会参加数》(平均23.6社)が多い傾向がみられました。応募前に自身の希望に沿った企業を絞り込むことができず、途中辞退する結果となった方は、就職活動の活動量が多くなっているようです。
 
 
■就職活動での授業欠席日数は平均6.5日、就職活動費は平均55,188円
就職活動は学業にどの程度影響を与えたのでしょうか。現役学生(623名)に《就職活動のために学校の授業を欠席した日数》を聞いたところ、「0日」は3割(32.1%)で、平均6.5日となりました。7割の学生は就職活動を優先して授業を欠席した経験があることがわかりました。現状は、会社説明会への参加が選考の必須条件となる組織が4割※ほどあり、こういった状況が“就職活動のために学校の授業を欠席しなければならない就活生”を生み出している要因なのかもしれません。
 
※「新卒採用関係者の意識調査」 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2013/4568.html
 
また、《実際に掛かった就職活動費》の平均は55,188円という結果になりました。学生にとって、就職活動の費用面での負担も大きいと言えそうです。また、地方に居住する学生の平均は59,283円と、より掛かった金額が大きいことがわかりました。
 
■企業の情報公開 「不採用の理由」「平均残業時間」「有給休暇取得率」に不足感
就職活動に対する学生の意識を把握するために、企業の情報公開が不十分だと感じた情報を聞いたところ、「不採用の理由」(47.2%)が最も多くなりました。不採用になった際のフィードバックを欲している学生が多いようです。続いて、ワークライフバランスに関する項目の「平均残業時間」(40.3%)、「有給休暇の取得率」(31.8%)の情報公開が不十分だとする意見が続き、次いで選考に関する情報の「選考基準(求める能力/人物像など)」(30.6%)、「採用予定人数」(29.8%)が続きました。
また、新卒採用関係者が応募者に公開している情報※と比較すると、学生側が不十分だと感じている割合が高い「入社後の仕事内容」や「採用予定人数」においては、採用関係者側は“公開している”とした割合が高い、といった意識のギャップが見られます。採用側が情報公開出来ているつもりでも、応募者側は充足していないようです。
 
※「新卒採用関係者の意識調査」 http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2013/4568.html
 
 
また、応募先企業を絞り込むにあたり重視していた情報を聞いたところ、「入社後の仕事内容」(56.8%)と「職場の雰囲気」(50.5%)が5割台で続きました。応募前では詳しく知ることが難しい仕事や組織の実像を気にする学生が半数に達しており、応募者側と企業側とで情報の格差が生じていることがわかりました。
 
 
■採用活動解禁時期の後ろ倒しで「就職活動の負担増」 3人に1人
■「自己分析」にもっと時間を割けばよかったと実感 2人に1人
続いて、就職活動を振り返ってどのように感じているかを聞いたところ『厳しく感じている(計)』(63.4%)が『楽に感じている(計)』(9.1%)を大きく上回る結果となりました。特に本エントリー数が多い学生ほど厳しいと感じている様子が窺えました。就職活動の量と学生の負担感は比例する、と言えそうです。
 
 
また、採用広報の開始時期が2ヶ月遅くなったことで就職活動に対する負担はどのように変化したか聞いたところ、就職活動に対する負担が「増えたと思う」が34.2%で3人に1人となり、「減ったと思う」(8.2%)を大きく上回りました。また「変わっていないと思う」も30.8%で、企業側が採用活動期間を短くするだけでは、学生の就職活動対する負担感は変わらず、むしろ増えている様子が窺えました。
 
就職活動を体験してみて、もっと時間を割いておけばよかったと感じたものを聞いたところ、「自己分析」が最も多く51.7%と2人に1人となりました。応募前の段階で、自身を見つめ直しておけばよかった、と感じている学生が多いようです。以下、「面接対策」(46.8%)、「業界研究」(39.5%)、「履歴書・ES」(32.2%)、「資格取得」(31.2%)といった就職対策が上位に挙がったのに対し、「学業」(16.2%)や「学業以外の勉強」(15.4%)などに時間を割けば良かったとする回答は1割半に留まりました。
 
■新卒一括採用システムは不満 5割半、不満の理由は“新卒じゃないと不利になる”
■合否結果の連絡が来ない「サイレントお祈り」の経験者4割
日本の新卒一括採用について学生が不満を持っているかどうかを聞いてみたところ、『不満を感じている(計)』と5割半(55.1%)が回答しました。
そこで、新卒一括採用に不満を感じている学生(358名)に、どのような点を不満に感じているか聞いたところ、「新卒でないと就職が不利になること」が最も多く69.0%でした。以下「応募・選考時期が重なること」(49.2%)、「学業を修める(単位修得)前に就活をすること」(44.4%)、「交通費など、金銭負担が大きいこと」(43.3%)、「卒業研究/論文に支障が出ること」(41.6%)と続きます。新卒扱いのうちに働き先を見つけないと就職が不利になることや、一時期に重なって選考が進むため学生の本分である学業に支障をきたすことに対して不満に感じている様子が窺えました。
 
応募した企業から選考の合否結果の連絡が来ない、いわゆる“サイレントお祈り”が問題になっていますが、2013年就職予定の学生はこのような経験があるのでしょうか。選考の合否結果連絡が来なかった経験があるかを聞いたところ、4割の学生が「ある」(40.9%)と答えました。
 
■就職活動とは? 「個性を出すと不利」3割、「質よりも量が大事」3割半、「非生産的」4割半
■就職活動を通じて成長したと自己評価 57.5%
就職活動に対する学生の意見を聞いたところ、《就職活動では個性を出すと不利になる》では『そう思う(計)』が3割(29.8%)、『そう思わない(計)』が6割(62.0%)となりました。3割の学生は、就職活動で個性を出すことを不利だと感じているようです。また、《就職活動は質よりも量が大事だ》では『そう思う(計)』が3割半(36.9%)となりました。就職活動は没個性で質より量、と感じている学生も一定程度いるようです。さらに、《就職活動は非生産的な活動だ》では、『そう思う(計)』が4割半(46.1%)となりました。
一方、《就職活動を通して成長した》では『そう思う(計)』(57.5%)が『そう思わない(計)』(34.0%)を上回る結果となりました。就職活動で自己分析などを改めて行った結果、自己の成長を感じている学生が多くいることがわかりました。
 
■希望する働き方 「定年まで一社」7割、「海外勤務希望」3割、「産休育休取得希望」8割半
最後に就職後の働き方について、いろいろな項目を聞いてみました。
《最低3年は勤めようと思う》という項目では、9割半(96.0%)の学生が『希望する(計)』と回答しました。入社後3年以内の離職率が高いことが問題視されている昨今ですが、学生側の本音としては、3年は続けたいと考えていることが分かる結果となりました。
また、《定年まで一社で働きたい》では、7割(71.8%)が『希望する(計)』と回答しました。せっかく苦労して入った会社なので、できるだけ長く続けたいと考えている学生が多くいるようですが、「希望するが、できるか不安」が4割(39.5%)と、働き続けることへの不安も窺える結果となりました。
 
同様に働き方に関する各項目について希望するか聞いたところ、《出世したい》では「希望するが、できるか不安」が多く4割半(44.3%)となりました。出世意向は持っていても実現できるか不安を抱いているようです。海外勤務や留学に関する項目では、《機会があれば海外勤務したい》で『希望している(計)』3割(28.6%)に対して「希望していない」が7割(71.4%)、《機会があれば海外留学したい》では「希望する(計)」4割(39.9%)に対して「希望していない」が6割(60.2%)でした。
 
また、ワークライフバランスについての項目では、《プライベートも充実させたい》では「希望するし、できると思う」が44.8%、「希望するが、できるか不安」が45.8%、「希望するが、できないと思う」が8.0%となり、それらを合わせた『希望する(計)』は98.6%にのぼり、学生のほぼ全員が仕事だけではなくプライベートも充実させたいと考えていることがわかりました。
「子供ができたら産休/育休を取得したい」では「希望するし、できると思う」が37.4%、「希望するが、できるか不安」が37.7%でした。また『希望する(計)』と答えた割合は8割半(86.8%)で多くの学生が産休/育休を取得したいと考えていることがわかりました。また、『希望する(計)』と答えた女性は9割半(94.9%)にものぼり、出産後も産休/育休を取得しながら働きたいと考えている女性が大多数であるということが明らかになりました。
 
ライフネット生命保険株式会社  マーケティング部:関谷
TEL:03-5216—7900
 
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
 
◆ライフネット生命について URL: http://www.lifenet-seimei.co.jp/
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