2013年06月07日

レッドベンドとベクターが、車載ECUの無線アップデートにおいて業務提携 レッドベンドの差分生成および無線配信技術を使用 製品統合による時間とコストの削減を実現

レッドベンド・ソフトウェア・ジャパン株式会社   http://www.redbend.com/

マサチューセッツ州ウォルサム発-2013年6月3日-モバイル・ソフトウェアマネジメント(MSM)のマーケットリーダーであり、製品搭載端末(Red Bend-Enabled™)が17億5000万台を超えるレッドベンド・ソフトウェア(本社:米国マサチューセッツ州/以下、レッドベンド)は本日、レッドベンドのファームウェア無線配信(FOTA)アップデート・インストーラを、ベクター(本社:ドイツ連邦共和国/以下、ベクター)のフラッシュ・ブートローダ(FBL)と統合し、両社で協力してこのソリューションの共同マーケティングを行っていくことを発表しました。レッドベンドは、ソフトウェアの現行バージョンと次期バージョンの差分のみをダウンロードすることにより、ファームウェアアップデートを革新的かつ最適に実行する方法を実現します。このようなアップデートは、車載用通信バスまたは自動車用電子制御ユニット(ECU)への無線配信(OTA)により、生産ラインでも、又は車両がユーザに販売された後でも行うことができます。
レッドベンドは、にミシガン州ノバイで開催されるテレマティクス・デトロイト(会期:6月5日~6日、ブース:30~31)において、ベクターのFBLとレッドベンドのFOTAインストーラとのインテグレーションを実演いたします。
ベクターのFBLは、ブートローダ、フラッシュドライバ、およびフラッシュスクリプトといった複数のコンポーネントを使用してECUの再プログラミングを行うため、効率的に、かつOEMのプロセス要件に応じてECUを再プログラミングできる、コンパクトなソリューションになっています。レッドベンドのFOTAは、新しいファームウェア全体を送信することなく、ECUに展開されているファームウェアのバージョンからの変更点(差分)のみを迅速かつ確実にアップデートします。これらを併せた共同ソリューションは、以下のようにして品質保証経費およびOPEXを削減します。
自動車メーカー:生産ラインにおけるECUの迅速なプログラミングとアップデート、ならびにインフィールドにおけるアップデートにより、時間とコストを節減できます。
ユーザ:ユーザーが保有する自動車が、そのライフタイムを通じて効率的にメンテナンスされることを保証し、メンテナンスにかかる時間を削減します。
ティア1:生産ラインにおけるソフトウェアアップデートのリスクを軽減するとともに、革新的で差別化されたソリューションを導入することができます。
米国の調査会社Strategy Analyticsによると、自動車のソースコード行数は1990年の1,000行から2012年には1億行にまで増加し、車載ソフトウェアがさらに複雑になっていくのに伴い、この行数は今後も増え続けていきます。車載ECUの数も同様に増加し、高性能自動車に至っては、1台あたり100以上のECUを搭載しています。
レッドベンドのマーケティング担当EVPであるロリ・シルビアは、次のように述べています。「自動車業界は、モバイル業界で実証されてきた技術を活用するということを、すでに学んでいます。ベクターは、レッドベンドの戦略的パートナーです。両社製品の統合をこのように強化することは、増え続けるECU上のソフトウェアアップデートを常に迅速かつ確実にするための、次の段階なのです。」
ベクターのフラッシュ・ブートローダ担当製品マネージャであるアーミン・ハッペルは、次のように述べています。「レッドベンドは信頼できるパートナーであり、私たちは両社の共同ソリューションを、成長するテレマティックス市場に一致協力して届けられることを、楽しみにしています。私たちはともに、ECUの全ラインアップを確実、安全、かつ効率的にアップデートする、独自の総体的ソリューションを提供していきます。このソリューションには、ティア1サプライヤー、自動車メーカー、そしてユーザが、それぞれのコストおよび時間を大幅に節約できるという利点があります。」
ベクターについてベクターは、電子システムの開発と、CAN、LIN、FlexRay、IP/イーサネットおよびMOST、ならびにCANをベースとした複数のプロトコルに基づいたネットワーキングのためのソフトウェアツールおよびソフトウェア・コンポーネントを製造している大手メーカーです。ベクターのノウハウは、さまざまなツールに、またソフトウェアおよびシステム工学による総合コンサルティングサービスに反映されています。ワークショップおよびセミナーでは、多様な研修プログラムを完了します。世界中の自動車工学、商用車、航空宇宙、輸送および制御技術分野のユーザが、独立運営であるベクターグループのソリューションや製品に信頼を置いています。Vector Informatik GmbHは、1988年に設立されました。2012年の同グループの収益は2億2400万ユーロ、シュトゥットガルトにあるVector Informatikとベクター・コンサルティングサービス、そして米国、日本、フランス、英国、スウェーデン、韓国、インド、中国にある子会社に、およそ1,100人の社員が勤務しています。
レッドベンド・ソフトウェアについてレッドベンド・ソフトウェア(Red Bend® Software)は、モバイル・ソフトウェアマネジメント(MSM)のマーケットリーダーです。レッドベンド搭載端末(Red Bend-Enabled™)はすでに17億5000万台を超え、急速に変化するこの市場において、レッドベンドは、そのモバイル端末やサービスを、いつも新しく、さらに快適にし続けています。携帯電話やスマートフォンはもちろん、あらゆる種類のモバイルデバイス端末上で効率よく安全にワイヤレスで動作する、標準ベースのソフトウェアマネジメント、デバイスマネジメントおよびモバイル仮想化のソフトウェア製品およびソリューションを提供できるのは、レッドベンドだけです。増加するワイヤレスデバイス、複雑化するソフトウェアに対し、レッドベンドのソリューションが価値の高いサービスを提供できるようにすることで、動きの速い市場での競争力を保つことを可能にします。80社以上の世界の主要デバイスメーカー、通信事業者、半導体ベンダーおよび自動車メーカーが、日常生活に不可欠なあらゆるモバイル端末という重要な資産に関し、レッドベンドに信頼を寄せています。
詳しい情報は、下記URLをご覧下さい。
Red Bend Software: www.redbend.com/

レッドベンド・ソフトウェア・ジャパン株式会社: http://www.redbend.com/japanese

■本件に関するお問合せ先
レッドベンド・ソフトウェア・ジャパン株式会社
担当: 佐藤かよこ
TEL: 03-5221-2581
Email: kayoko.sato@redbend.com