2014年07月02日

節電と再生可能エネルギーに関する消費者意識調

日本生活協同組合連合会   http://jccu.coop/

調査結果のトピックス一覧

==節電・環境保全・再生可能エネルギーに関する意識==
この夏、3人に1人が節電を意識
5人に1人が「ガソリン車よりHV・EVを使いたい」
電気料金が値上がりするとしても、再生可能エネルギーを利用したい 5割半
再生可能エネルギーの利用を促進している企業や組織は応援したい 9割弱

==家庭での節電の取り組み==
この夏、家庭で実行したい節電 「電気をこまめに消す」「空調はなるべく控える」6割弱
4人に1人が「冷感グッズ」、5人に1人が「冷感寝具」の使用を検討
専業主婦の4人に1人は時短レシピで節電
太陽光パネルなど、家庭でできる創エネに取り組みたい 7割弱
積極的に節電に取り組むために有効なこと 「家族の協力」6割弱、「地域ぐるみの推進」3割弱
子どもの節電意識育成 人気の方法は?

==職場で導入してほしい節電==
職場で導入してほしい節電 「クールビズ」4割半、「スーパークールビズ」3割

==IT機器の節電==
20代男性の4人に1人がWi-FiやGPS等のオン・オフを使い分けて節電

==もっと節電をがんばるためには?==
こんなことがあったら節電をもっとがんばれる 「節電できた電気代がすぐわかる」7割強
女性の過半数が、節電家電をプレゼントされたら節電をもっとがんばれる
“この夏、この人と一緒なら節電をもっとがんばれる”と思うタレント 1位「福山雅治」さん

このたび、日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、会長:浅田克己)は、2014年6月7日~6月11日の5日間、20歳~59歳の男女に対し、「節電と再生可能エネルギーに関する消費者意識調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

==節電・環境保全・再生可能エネルギーに関する意識==
◆ この夏、3人に1人が節電を意識
◆ 5人に1人が「ガソリン車よりHV・EVを使いたい」
◆ 電気料金が値上がりするとしても、再生可能エネルギーを利用したい 5割半
◆ 再生可能エネルギーの利用を促進している企業や組織は応援したい 9割弱
東日本大震災から3年以上が経過し、電力事情はやや落ち着きを取り戻しつつあります。そのような状況の今夏、消費者の節電や再生可能エネルギーに対する意識はどうなっているのでしょうか。
20~59歳の男女1,000名(全回答者)に、節電や環境保全に関する自身の考え方・意識・行動として、あてはまるものを聞いたところ、「この夏、節電を意識している」は3人に1人の割合(37.9%)となりました。そのほかの節電に関する意識については、「節電はひとりひとりの努力が大事だ」(53.1%)、「節約のために節電したい」(48.0%)と回答した方が約半数みられました。また、環境保全については、「ゴミの分別には気を遣っている」が5割半(55.3%)、「買い物の際はレジ袋をもらわない」が4割強(42.6%)となったほか、「ガソリン車よりハイブリッド・電気自動車を使いたい」は5人に1人(20.5%)の割合となりました。

また、環境に配慮した電力供給の手段として、太陽光を始めとする再生可能エネルギーの利用にも注目が集まっています。
そこで、全回答者(1,000名)に、再生可能エネルギーに関する意識について聞いたところ、同意率(『そう思う(計)』:非常に+やや)は、≪再生可能エネルギーの利用は推進するべきだと思う≫では9割強(93.3%)、≪電気料金が値上がりするとしても、再生可能エネルギーを利用したい≫では5割半(54.2%)となりました。
法人・行政の再生可能エネルギーの利用に関する意識について聞いたところ、≪政府は太陽光や風力発電など再生可能エネルギーをもっと活用すべきだと思う≫では同意率は9割(90.3%)、≪再生可能エネルギーの利用を促進している企業や組織は応援したい≫では9割弱(88.1%)となりました。

==家庭での節電の取り組み==
◆ この夏、家庭で実行したい節電 「電気をこまめに消す」「空調はなるべく控える」6割弱
◆ 4人に1人が「冷感グッズ」、5人に1人が「冷感寝具」の使用を検討
◆ 専業主婦の4人に1人は時短レシピで節電
◆ 太陽光パネルなど、家庭でできる創エネに取り組みたい 7割弱
◆ 積極的に節電に取り組むために有効なこと 「家族の協力」6割弱、「地域ぐるみの推進」3割弱
◆ 子どもの節電意識育成 人気の方法は?
全回答者(1,000名)に、この夏、家庭で実行しようと思う節電について聞いたところ、「電気をこまめに消す」(58.0%)と「空調の使用をなるべく控える(温度を高めにする、扇風機を併用する等)」(57.6%)がともに6割弱となりました。以下、「洗濯物はまとめて洗う」(40.3%)、「便座の温水・暖房を切る/弱める」(30.6%)、「待機電力のカット(使用しないコンセントを抜く、テレビ等の主電源を切る等)」(28.9%)といった、不必要な電力消費を避けたり、家電等を弱めの設定にするといった対策が上位に挙がりました。また、「冷感・冷却グッズを使う(ネッククーラー、冷感スプレー等)」(25.1%)、「涼しい素材・つくりの衣服を着る」(25.0%)、「冷感機能のある寝具を使う」(19.4%)といった、電力を消費せずに涼を取れるものを使って、節電につなげる人もみられました。
また、「時短レシピを取り入れる」は、専業主婦の4人に1人(26.0%)が挙げました。料理をする際、キッチンの照明はもちろん、電子レンジや電気ケトル、IHクッキングヒーターのように調理自体に電気を使うこともあります。専業主婦には、料理の時短をしながら節電もしてしまおうと考えている人もいるようです。

さらに、電力の有効活用に関する意識について聞いたところ、≪太陽光パネルなど、家庭でできる“創エネ”に取り組みたい≫の同意率は66.8%、≪我が家にスマートメーター(※)を導入したい≫では56.3%となりました。
※スマートメーター……通信機能の付いた電力メーターで、電力の見える化や、効率的な送電に役立つことが期待されているもの。

次に、各家庭で積極的に節電に取り組むために、どのようなことが有効だと思うか聞いたところ、「家族の協力や話し合い」(57.9%)との回答が最も多く、以下、「行政による仕組みづくり(エコポイント制度等)」(36.3%)と「メーカーによる節電家電・グッズの開発」(35.4%)が3割台、「地域ぐるみの推進(クールシェアスポットの宣伝等)」(27.4%)や「電力会社による啓発」(22.3%)、「ネット上の節電情報の充実」(21.6%)が2割台で続きました。

また、小学生以上の子どもと同居している人(296名)に、同居している子どもの節電意識を高めたり、節電に取り組ませたりするために、この夏、実施させたいことを聞いたところ、最も多かったのは「どうすれば節電できるか考えさせたり計画を作らせる」(18.6%)で、次いで「納涼グッズ(うちわ・風鈴等)を工作させる」(14.5%)、「打ち水をお手伝いさせる」(12.5%)が続きました。
末子の学校段階別にみると、末子が小学生の人では、「グリーンカーテンの世話をさせる」(29.2%)や「打ち水をお手伝いさせる」(23.1%)の割合が高く、末子が中学生の人では、「消費電力を見える化して、節電の効果を実感させる」(14.3%)が他の層よりも高くなりました。小学生には大人の手伝い、中学生には電力の消費量を実感させるといったことを通して、子どもの節電意識を高めたいという気持ちがうかがえました。

==職場で導入してほしい節電==
◆ 職場で導入してほしい節電 「クールビズ」4割半、「スーパークールビズ」3割
有職者は、1日の大半を過ごす職場において、どのような節電を求めているのでしょうか。
有職者(790名)に、この夏、職場で導入してほしい節電(既に実施されている場合は、導入に賛成の節電)を聞いたところ、最も支持を受けたのは「クールビズファッション(ノーネクタイ、ノージャケット等)」(45.7%)で、以下、「長期の夏季休暇」(34.2%)、「ノー残業デーの設定」(30.1%)、「スーパークールビズファッション(ポロシャツ、アロハシャツ、スニーカーの着用許可等)」(30.0%)が続きました。“スーパークールビズファッション”が3割となるなど、軽装化による節電が求められているほか、長期休暇やノー残業デーの設定といった節電を望む声もみられました。

==IT機器の節電==
◆ 20代男性の4人に1人がWi-FiやGPS等のオン・オフを使い分けて節電
全回答者(1,000名)に、実行しているIT機器の節電について聞いたところ、パソコンに関する節電では、最多は「デスクトップではなくノートパソコンを使う」(32.0%)、次いで「ディスプレイの明るさを落とす」(22.1%)、「自動で節電モードになるまでの設定時間を変える」(20.4%)が続きました。また、スマートフォン・タブレットに関する節電では、「節電モードに設定する」(21.4%)、「ディスプレイの明るさを落とす」(18.1%)、「Wi-FiやGPS等を使用しない時はオフにする」(14.3%)が上位回答となりました。
性年代別にみると、20代男性は「Wi-FiやGPS等を使用しない時はオフにする」が4人に1人の割合(24.8%)となりました。Wi-FiやGPSといった機能は、オンにしていると、常に通信をし続けるためバッテリーを消費します。20代男性は、これらのオン・オフを使い分けて賢く節電している人が、他の層に比べて多い結果となりました。

==もっと節電をがんばるためには?==
◆ こんなことがあったら節電をもっとがんばれる 「節電できた電気代がすぐわかる」7割強
◆ 女性の過半数が、節電家電をプレゼントされたら節電をもっとがんばれる
◆ “この夏、この人と一緒なら節電をもっとがんばれる”と思うタレント 1位「福山雅治」さん
全回答者(1,000名)に、“こんなことがあったら節電をもっとがんばれる”と思うことを聞いたところ、「節電できた電気代がすぐわかるようになる」が最も多く、7割強(71.3%)となりました。以下、「節電家電をプレゼントされる」(45.5%)が4割半、「マス媒体(テレビや新聞等)で、手軽にできる節電が特集される」(22.9%)、「節電した分の電気代が被災地応援募金になる」(22.0%)が2割台で上位となりました。
男女別にみると、女性は男性より「節電家電をプレゼントされる」の割合が高く(男性38.8%、女性52.2%)なりました。

最後に、“この夏、この人と一緒なら節電をもっとがんばれる”と思うクールなタレントを自由回答形式で募ったところ、1位となったのは「福山雅治」さん(34件)で、2位は「向井理」さん(30件)、3位は「綾瀬はるか」さん(16件)、4位は「西島秀俊」さんと「松岡修造」さん(ともに15件)でした。

■■調査概要■■
◆調査タイトル :節電と再生可能エネルギーに関する消費者意識調査

◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする
20歳~59歳の男女

◆調査期間 :2014年6月7日~6月11日

◆調査方法 :インターネット調査(モバイルリサーチ)

◆調査地域 :全国

◆有効回答数 :1,000サンプル
*有効回答から各性年代が均等になるよう1,000サンプルを抽出

◆調査協力会社 :ネットエイジア株式会社

■■報道関係の皆様へ■■
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、
「日本生協連調べ」と付記のうえ
ご使用くださいますよう、お願い申し上げます。

■■本調査に関するお問合せ窓口■■
日本生活協同組合連合会 広報部 広報グループ
担当 :矢野、亀田
TEL :03-5778-8106
Mail :pr@jccu.coop

■■日本生活協同組合連合会 概要■■
名称 :日本生活協同組合連合会
代表者名 :会長 浅田 克己
創立 :1951年3月20日
本部所在地 :東京都渋谷区渋谷3-29-8 コーププラザ

コーポレートサイト :http://jccu.coop/