2010年05月18日

東京工芸大学、クール・ジャパンに関する調査

学校法人東京工芸大学   http://www.t-kougei.ac.jp/
「クール・ジャパン」の認知率29.0%
「クール・ジャパン」として世界に紹介したい、1位「アニメーション」56.9%
私が思う「クール・ジャパン」
マンガでは「ONE PIECE」が10代女性で1位
漫画家では「手塚治虫」さんが全世代で1位
ゲームでは「ドラゴンクエスト シリーズ」が60.8%で1位
日本映画では1位「スタジオジブリ作品」76.3%、2位「おくりびと」39.6%
「クール・ジャパン」として世界に通用する映画監督
1位「黒澤明」監督、2位「宮崎駿」監督
「ソフトパワーが不況脱出の原動力の一つに」6割強
 
東京工芸大学(所在地:東京都中野区・神奈川県厚木市/学長:若尾 真一郎)は、「クール・ジャパンに関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2010年4月30日~5月6日の7日間において実施し、1,000名(調査対象者:全国の15歳~49歳の男女、各500名)の有効サンプルを集計しました。
 
東京工芸大学では本年度より、ゲーム学科およびデザイン学科デジタルコミュニケーションコース、インタラクティブメディア学科(メディアアート表現学科から名称変更)を新たにスタートさせました。
 
新学科を含む本学芸術学部が強みとする、アニメーション、ゲーム、マンガ、映像といった各分野は、世界が注目する日本独自の文化として、わが国コンテンツ産業の中核を担うもの-「クール・ジャパン」として期待されています。
 
今回新学科が設置されたことを機会に「クール・ジャパンに関する調査」を実施し、改めて日本が誇ることのできる新たな文化を知ると共に、それらを世界に発信できる次世代の人材像を探りました。
 
◆ 「クール・ジャパン」という言葉の認知率29.0%
◆ 「クール・ジャパン」として、世界に紹介したいモノは? 「アニメーション」が1位で56.9%
◆ 30代男性が思う「クール・ジャパン」、テレビアニメでは1位「機動戦士ガンダム シリーズ」61.5%
◆ 10代女性が思う「クール・ジャパン」、マンガでは1位「ONE PIECE」71.2%
◆ 「クール・ジャパン」、漫画家では故「手塚治虫」さんが全世代で1位
◆ 「クール・ジャパン」、ゲームでは「ドラゴンクエスト シリーズ」が60.8%で1位
◆ 「クール・ジャパン」、アイドルでは「嵐」が全世代の女性で1位
 
全国の15 歳から49 歳の男女1,000 名対象に、「クール・ジャパン」という言葉の認知を聞いたところ(単一回答形式)、29.0%が「知っている」(「詳しく内容を知っている」4.6%、「詳しく内容は知らないが聞いたことがある」24.4%の合計)と回答しました。また、「クール・ジャパン(CoolJapan)とは、日本のソフト領域が国際的に高く評価されている現象を指し、また評価されているコンテンツそのものも指す言葉です。具体的には『アニメーション』、『マンガ』、『ゲーム』など世界的に注目をされている日本のポップアート、ポップカルチャーのことで、さらには、日本の製品、ファッション、建築、料理など、外の人たちから『格好いい』、『カワイイ』、『いけてる』と捉えられるモノを指す。」と、説明した上で、「クール・ジャパン」として、あなたはどのようなモノを世界にアピールしたいかを聞いたところ、1 位は「アニメーション」で全体の56.9%となり、2 位「マンガ」、3 位「日本食」、4 位「日本らしい風景」、5 位「ゲーム」が続くという結果になりました。世代別の上位5 位で見ると、10代では47.5%(3 位)が「ゲーム」を挙げているのに対し、他の世代では5 位以内に入って来ず、代わりに「伝統芸能」を考える人が多いようです。
 
次に「テレビアニメ」、「マンガ」、「漫画家」、「ゲーム」、「アイドル」について「クール・ジャパン」だと思う作品、人などを質問しました。
「テレビアニメ」では『ドラゴンボール シリーズ』、『ドラえもん』が47.7%、『機動戦士ガンダム シリーズ』が47.6%と支持を集めました。10 代では『ONE PIECE』の支持が厚く、男性で50.7%、女性で62.4%でしたが、30 代男性では『機動戦士ガンダム シリーズ』と回答した人が61.5%にのぼりました。
 
「マンガ」では『ドラゴンボール シリーズ』が61.5%で最も多くの支持を集めました。全体では2 位だった『ONE PIECE』は、10 代女性では71.2%の支持を集めて1 位となりました。
「漫画家」では、故『手塚治虫』さんが75.6%と、全世代で最も多くの支持を集めました。
「ゲーム」では『ドラゴンクエスト シリーズ』が60.8%で1 位となり、特に30 代男性では支持が厚く、75.6%の人が支持しています。また『ぷよぷよ シリーズ』が各世代の女性から支持され、27.1%で5 位にランクインしました。
 
「アイドル」では、『嵐』が53.8%と最も多くの支持を集め、10 代女性76.8%、20 代女性68.8%、30 代女性59.2%、40 代女性60.0%と、女性では全世代で1 位になりました。男性を中心に支持を集めた『SMAP』は51.4%で2 位となりました。
 
◆ 私が思う「クール・ジャパン」、映画では1位「スタジオジブリ作品」76.3%、2位「おくりびと」39.6%
◆ ジブリ映画を最も「クール・ジャパン」と思う理由は「映像の美しさ、空間の表現力」
◆ ジブリファンの8割、「となりのトトロ」を世界の子供たちに見せてあげたい
◆ ジブリの新作「借りぐらしのアリエッティ」はジブリファンの4割が映画館に観に行く予定
◆ 「クール・ジャパン」として世界に通用する映画監督は故「黒澤明」監督と「宮崎駿」監督
◆ 「クール・ジャパン」として世界に通用する俳優、男性は「渡辺謙」、女性は「小雪」
 
「映画」でも「クール・ジャパン」だと思う作品を聞いたところ、全世代で最も支持を集めた『スタジオジブリ作品』が76.3%、『おくりびと』が39.6%で2 位となりました。
 
『スタジオジブリ作品』と回答した763 名に対し、「スタジオジブリ作品」が「クール」と思う理由を複数回答形式で聞いたところ、「映像の美しさ、空間の表現力」が78.9%で最も多くの支持を集め、「世界観」58.6%、「映画で扱っているテーマ、メッセージ性」57.3%に対して20 ポイント以上の差がつきました。また「世界の子供たちに見せてあげたい」と思う「スタジオジブリ作品」の映画のタイトルを複数回答形式で聞いたところ、1 位『となりのトトロ』80.5%、2 位は『風の谷のナウシカ』と
『千と千尋の神隠し』が同率で63.4%という結果となりました。さらに、この夏7 月17 日から上映されるスタジオジブリの新作『借りぐらしのアリエッティ』を映画館へ観に行く予定かどうかに関しては、4 割が観に行く予定と答えました。
 
改めて全回答者1,000 名に対し、「クール・ジャパン」として世界に通用すると思う映画監督を聞いたところ、故『黒澤明』監督が70.5%、次いで『宮崎駿』監督が60.7%となりました。さらに「世界に通用すると思う俳優」を男性と女性についてそれぞれ聞いたところ、男性俳優では『渡辺謙』さんが65.7%、女性俳優では『小雪』さんが39.1%でそれぞれ1 位となりまた。男性俳優では10 代を中心に『松山ケンイチ』さん、『小栗旬』さん、『オダギリジョー』さんの人気が高く、今後の海外
での活躍が期待されているようです。女性俳優ではベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した『寺島しのぶ』さんが、40 代では41.9%と最も多くの支持を集めました。
 
◆ 「ソフトパワーが不況脱出の原動力の一つに」6割強
全回答者1,000 名に対し、「アニメーション」、「マンガ」、「ゲーム」などのソフトパワーは、「日本の不況脱出の原動力の一つになる」と思うかを聞いたところ、6 割強が「なると思う」(「なると思う」20.5%と「多尐はなると思う」42.8%の合計)と回答
しました。日本の経済戦略の新しい柱として、ソフトパワーへの期待が窺える結果となりました。
 
※リサーチ結果は、下記URL でも公開しております。
http://www.t-kougei.ac.jp/guide/release/
 
 
 
◆調査概要◆
◆調査タイトル :クール・ジャパンに関する調査
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする
全国の15歳から49歳の男女、各500サンプル
◆調査期間 :2010年4月30日~2010年5月6日
◆調査方法 :インターネット調査(モバイルリサーチ)
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル(有効回答母数から1,000サンプルを抽出)
◆実施機関 :ネットエイジア株式会社
調査協力会社 :ネットエイジア株式会社(担当:谷野)
 
■■報道関係の皆様へ■■
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「東京工芸大学調べ」と
付記の上、ご使用くださいますよう、お願い申し上げます。
 
■■本調査に関するお問合せ窓口■■
学校法人東京工芸大学 法人事務局企画広報課 担当:松尾 または 林
TEL :03-5371-2668
E メール :kikaku@office.t-kougei.ac.jp
 
■■東京工芸大学 概要■■
東京工芸大学は、大正12 年、当時メディアの最先端であった我が国最初の写真の専門学校
として設立されました。近年、工学部と芸術学部の2 学部からなる特色ある4 年制大学として、
我が国初のアニメーション学科を創設し、更に平成19 年4 月には東日本初となるマンガ学科
を増設するなど、常にメディア芸術・コンテンツ芸術の発展に先導的役割を果たしてきました。
現在は、「工学×芸術=∞(無限の可能性)」という考え方のもとで工学部と芸術学部の様々
な連携教育及び活動を進めており、創造性とオリジナリティーあふれる人材を育成しています。
法人名 :学校法人東京工芸大学
代表者名 :理事長:小野 茂夫
設立 :1923 年4 月
所在地 :法人本部 東京都中野区本町2-9-5
中野キャンパス 東京都中野区本町2-9-5
厚木キャンパス 神奈川県厚木市飯山1583
URL :http://www.t-kougei.ac.jp/
設置学部・大学院等 (学生数4,790 名:平成22 年5 月1 日現在)
【工学部】
メディア画像学科、生命環境化学科、建築学科、コンピュータ応用学科、電子機械学科
【芸術学部】
写真学科、映像学科、デザイン学科、インタラクティブメディア学科、アニメーション学科、
ゲーム学科、マンガ学科
【大学院工学研究科・芸術学研究科】
博士前期/後期課程