2010年07月06日

東京工芸大学、機能性化粧品に関する調査

学校法人東京工芸大学   http://www.t-kougei.ac.jp/
女性が肌の美容で意識しているのは「保湿」、10代女性では「ニキビケア」 7割
女性が化粧品選びで重視するポイントは「保湿力」 48.0%
10代、20代女性に人気の化粧品ブランドは「KATE」、30代、40代女性では「DHC」
女性の30代、40代、化粧品の情報源はテレビより「口コミ」
化粧品にかける金額の月額平均、77.7%が5千円未満
機能性化粧品に期待する効果、第1位「美白」第2位「日焼け防止」
30代女性、57.4%が「しわ、たるみ予防」を機能性化粧品に期待
ナノ技術で向上して欲しい効果、第1位「有効成分の浸透率アップ」 第2位「保湿力アップ」
40代女性が化粧の参考にしているモデル・タレント、第1位は「天海祐希」さん
現在も活躍中の「80年代アイドルタレント」、『美肌』タレント第1位は「松田聖子」さん
 
東京工芸大学(所在地:東京都中野区・神奈川県厚木市/学長:若尾 真一郎)は、「機能性化粧品に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2010年6月11日~6月14日の4日間において実施し、1,000名(調査対象者:全国の15歳~49歳の女性1,000名)の有効サンプルを集計しました。
 
東京工芸大学工学部生命環境化学科では、化学をベースにナノテクノロジーを駆使し、「生命」と「環境」にアプローチしています。1メートルの10億分の1という微細な世界を操るナノテクノロジーの進歩が期待されている化粧品開発技術に関連して、今、女性から注目されている「機能性化粧品」に関する消費者意識を明らかにすべく調査を行いました。
 
調査結果
◆女性が肌の美容で意識しているのは「保湿」、10代女性では「ニキビケア」 7割
◆美肌づくりのために気をつかっていること「化粧品によるケア」 45.6%
  40代女性「直接紫外線にあたらない」 43.2%
◆女性が化粧品選びで重視するポイントは「保湿力」 48.0%
◆10代、20代女性に人気の化粧品ブランドは「KATE」、30代、40代女性では「DHC」
◆30 代、40 代女性、化粧品の情報源はテレビより「口コミ」
◆化粧品にかける金額の月額平均、77.7%が5千円未満
 
全国の15 歳から49 歳の女性1,000 名を対象に、普段、肌の美容で意識している点を聞いたところ(複数回答形式)、56.8%が「保湿」、次いで54.2%が「紫外線対策」、42.7%が「毛穴ケア」と答えました。世代別では10 代で「ニキビケア」と答えた割合が70.0%と最も多くなり、他の世代と意識する点が異なる結果となりました。
 
続いて美肌づくりのために気をつかっていることを聞いたところ(複数回答形式)、45.6%が「化粧品によるケアを欠かさい」、次いで36.4%が「直接紫外線に当たらない」、28.2%が「化粧品を低刺激のものにしている」と答えました。40 代女性では「直接紫外線に当たらない」を選択した人が43.2%と最も多く、4 割強が美肌づくりのために紫外線を気にしているようです。
 
化粧品選びで重視するポイントまたは効果を聞いたところ(複数回答形式:回答数制限3 つまで)、48.0%が「保湿力」と答え、美容で意識している点を反映した結果となりました。次いで41.7%が「価格」、31.4%が「美白ケア」と答えました。世代別では10 代で「ニキビケア」と答えた割合が38.8%と最も多くなり、「価格」38.0%、「保湿力」33.6%が続きました。
 
人気の化粧品ブランドを聞いたところ(複数回答形式)、21.2%が「DHC」、次いで17.0%が「KATE」、14.6%が「マジョリカマジョルカ」と答えました。10 代、20 代では「KATE」の人気が最も高く、それぞれ29.2%、26.4%となりました。30 代、40 代では「DHC」の人気が最も高く、それぞれ21.6%、17.2%となりました。
 
化粧品に関する情報を得る際の情報源を聞いたところ(単一回答形式)、「テレビ番組/テレビCM」が最も高く19.0%、次いで「口コミ」18.4%となりました。世代別では30 代、40 代女性で「口コミ」の比率がそれぞれ22.0%、17.2%と、「テレビ番組/テレビCM」より高い結果となりました。
また化粧品に使う1 ヶ月あたりの平均金額を聞いたところ、「1 千円~3 千円未満」が31.3%で最も高く、全体の77.7%は化粧品代が5 千円未満で済んでいるという結果になりました。
 
◆10代女性、34%が普段から機能性化粧品を使用
◆機能性化粧品に期待する効果、第1位「美白」第2位「日焼け防止」
◆30代女性、57.4%が「しわ、たるみ予防」を機能性化粧品に期待
◆機能性化粧品の効果と化学の関わり、約8割が「知らない」
◆ナノ技術で向上して欲しい効果、第1位「有効成分の浸透率アップ」 第2位「保湿力アップ」
◆女性が日焼け止めに求める特徴、「ベタつかない」「肌への刺激が少ないこと」
◆10代女性が制汗剤に求める特徴、「香りの良さ」58.0%
 
基礎化粧品としての成分に加え、医薬品に使われる成分などが配合され、通常のスキンケアに治療の側面を持たせた化粧品を「機能性化粧品」と呼びます。全回答者1,000 名に、普段から機能性化粧品を使っているかを聞いたところ、24.0%が機能性化粧品を使用しており、10 代では34.0%が使っていると回答しました。
 
また普段から機能性化粧品を使っている女性に、どのような効果を期待して使っているかを聞いたところ(複数回答形式)、57.1%が「美白効果」、次いで47.1%が「日焼け防止効果」と答えました。30 代、40 代では「しわ、たるみなどの老化症状を予防、改善する効果」に期待していると答えた比率が高く、30 代では57.4%、40 代では50.0%という結果となりました。
 
続いて、「機能性化粧品は、ビタミンなどの有効成分と肌の研究の結果産まれた化学物質を加えて、アンチエイジング機能や美白機能、保湿機能、敏感肌対応といった、機能を向上させています。」と説明した上で、機能性化粧品の効果が化学物質の働きであることを知っているかを聞いたところ約8 割が知らないと答えました。
 
機能性化粧品の多くにはナノ技術と呼ばれる、超微粒子を活用した技術が使われていることを説明し、ナノ技術で向上して欲しい化粧品の効果を聞いたところ(複数回答形式)、1 位「有効成分が染み込みやすくなる」44.4%、2 位「保湿力アップ」41.7%、3 位「肌になじみやすくなる」40.3%、4 位「汗による化粧崩れを防ぐ」39.9%、5 位「UV カット力アップ」37.2%の順となりました。
機能性化粧品、特にナノ技術が活躍しているのが、日焼け止めや制汗剤です。そこで、日焼け止めと制汗剤で重視するポイントをそれぞれ聞いたところ(複数回答形式)、日焼け止めに対しては61.7%が「ベタつかない」、61.1%が「肌への刺激が少ないこと」と答え、制汗剤に対しては65.3%が「制汗効果」、59.2%が「効果の持続性」と答えました。また10 代では、「香りが良い、好みであること」も制汗剤において重視するポイントとなっており、58.0%の回答を得ました。
◆40代女性が化粧の参考にしているモデル・タレント、第1位は「天海祐希」さん
◆現在も活躍中の「80年代アイドルタレント」、『美肌』タレント第1位は「松田聖子」さん
最後に女性が化粧の参考にしているモデル・タレントを聞いたところ(複数回答形式)、第1 位が12.1%で「北川景子」さん、第2 位が7.4%で「篠原涼子」さんという結果になりました。10 代、20 代では「北川景子」さん、30 代では「篠原涼子」さん、40 代では「天海祐希」さんが人気を集め、第1 位となっています。
また今も活躍中の「80 年代アイドルタレント」で、「美肌タレント」と言えば誰かを聞いたところ(複数回答形式)、「松田聖子」さんが32.0%で1 位、そして各世代でも大差をつけて1 位という結果となりました。
※リサーチ結果は、下記URL でも公開しております。
http://www.t-kougei.ac.jp/guide/release/
 
東京工芸大学 高橋圭子教授のコメント
東京工芸大学工学部 生命環境化学科 生体分子機能研究室 高橋 圭子 (たかはし けいこ)教授は、今回の調査結果について次のように述べています。
「健康な肌には水分と油分のバランスが必要です。性質の異なる2つの物質に働きかけるために化学が活躍します。
水-油の配合や安定性を変えると保湿剤になりますし、肌の再生に働きかけると、アンチエイジングや美白などの働きに発展します。肌の上でいかに効き目を持続させるか(バイオアベラビリティ)でも化学は活躍します。たとえば、シクロデキストリンという環状オリゴ糖とビタミンAの一種を組み合わせると、副作用のほとんどないアンチエイジングクリームを作り出すことができます。
肌は細胞の集まりで、細胞は分子の集まりです。化学はこの分子の働きについて研究しています。美しくなるために、健康であるために、生きるために化学はなくてはならない学問ですね。」
◆調査概要◆
◆調査タイトル :機能性化粧品に関する調査
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする
全国の15歳から49歳の女性、計1,000サンプル
◆調査期間 :2010年6月11日~2010年6月14日
◆調査方法 :インターネット調査(モバイルリサーチ)
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル(有効回答母数から1,000サンプルを抽出)
◆実施機関 :ネットエイジア株式会社
調査協力会社 :ネットエイジア株式会社(担当:谷野)
 
■■報道関係の皆様へ■■
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「東京工芸大学調べ」と
付記の上、ご使用くださいますよう、お願い申し上げます。
 
■■本調査に関するお問合せ窓口■■
東京工芸大学 広報課 (担当 : 林) TEL :046-242-9600
E メール :kikaku@office.t-kougei.ac.jp
 
■■東京工芸大学 概要■■
東京工芸大学は、大正12 年、当時メディアの最先端であった我が国最初の写真の専門学校として設立されました。近年、工学部と芸術学部の2 学部からなる特色ある4 年制大学として、我が国初のアニメーション学科を創設し、更に平成19 年4 月には東日本初となるマンガ学科を増設するなど、常にメディア芸術・コンテンツ芸術の発展に先導的役割を果たしてきました。
現在は、「工学×芸術=∞(無限の可能性)」という考え方のもとで工学部と芸術学部の様々な連携教育及び活動を進めており、創造性とオリジナリティーあふれる人材を育成しています。
法人名 :学校法人東京工芸大学
代表者名 :理事長 小野 茂夫
設立 :1923 年4 月
所在地 :法人本部 東京都中野区本町2-9-5
中野キャンパス 東京都中野区本町2-9-5
厚木キャンパス 神奈川県厚木市飯山1583
URL :http://www.t-kougei.ac.jp/
設置学部・大学院等 (学生数4,790 名:平成22 年5 月1 日現在)
【工学部】
メディア画像学科、生命環境化学科、建築学科、コンピュータ応用学科、電子機械学科
【芸術学部】
写真学科、映像学科、デザイン学科、インタラクティブメディア学科、アニメーション学科、
ゲーム学科、マンガ学科
【大学院】
工学研究科、芸術学研究科