2016年05月09日

中国広州市採石跡地の森林破壊を救う5ヵ年プロジェクト
5月22日「植樹ツアー」を実施(年間2万本を計画)
~現地ボランティア含む約180名以上が参加予定~

株式会社山田養蜂場   http://www.3838.com/

株式会社山田養蜂場(本社:岡山県苫田郡鏡野町 代表・山田英生)は、採石跡地の森林破壊が深刻な中国広東省広州市で、 約2千本を植樹するツアーを実施します。5月22日(日)の植樹祭には、現地ボランティアを含む約180名以上が参加します。これにより、2016年~2020年の5年で約20万本の植樹を行い、現地の自然環境回復を目指します。ツアー以外でも植樹を行い、本年中に約2万本を植える予定です。本年の植樹が成功すれば、2004年以降当社が行う中国での植樹本数は150万本になります。

◆背景・目的
広州市では経済発展に伴い森林破壊が進んでおり、特にレアアースや硫鉄鉱などの採石跡地の森林破壊が深刻で、早急な植生回復が必要とされています。これまで現地の方が何度か植樹を試みてきたようですが、残念ながら全て失敗に終わっています。そこで、土地本来の樹種に基づく植樹(宮脇式)を実践する、横浜国立大学名誉教授/宮脇 昭氏の指導のもと、日系企業として初めて広州での植樹をスタートいたしました。昨年は試験的に約1,000本の植樹を実施、本年より本格的な取組みをスタートさせ、5年後の2020年までに約20万本の植樹を実施していく予定です。

◆本年のツアー実施概要
・実施日:2016年5月22日(日) 9時~12時(8時30分~セレモニー) ※終了時間は前後する可能性があります。
・場所:中国広東省広州市雲浮(ウンフ)の採石跡地
・参加者数:180名以上(現地ボランティア155名 ※現地在住の日本人含む、当社社員20名、その他関係者5名)
・指導者:藤原 一繪(ふじわら かずえ)先生(横浜国立大学名誉教授、横浜市立大学特任教授)
・植樹本数:約2千本(アカシイ、ホルトノキなどの広葉樹) ※ツアー以外の植樹も併せて年間2万本の植樹を計画

◆過去の取り組み
当社は1999年より国内およびネパールでの植樹活動を進めてまいりました。2001年からは砂漠化が進む内モンゴルに緑を蘇らせるため、植物生態学の権威である横浜国立大学名誉教授/宮脇 昭氏の指導のもと、現地での植生調査をスタート。2004年より実際に植樹を開始し、内モンゴルにて累計136万328本の植樹を実施、昨年9月に11年間に亘るプロジェクトが完結いたしました。そして2015年の試験植樹を経て、本年より第三弾となる中国植樹プロジェクトを広州市でスタートいたします。

広州市採石跡地での植樹の様子1 広州市採石跡地での植樹の様子2
※広州市採石跡地での植樹の様子(2015年3月)

当社植樹により蘇った内モンゴル地区・林西県
当社植樹により蘇った内モンゴル地区・林西県1 当社植樹により蘇った内モンゴル地区・林西県2
植樹前の林西県(2004年撮影)         10年後(2014年6月撮影)

 

【1999年~2015年までの総植樹本数】
・中国 内モンゴル:136万328本
・中国 安徽省 :12万本
・中国広州市 :1,000本
・ネパール :45万4,291本
・日本 :12万5,159本
合計:206万0,778本

植樹本数

【取材希望の場合】
5月18日(水)17時までに、問合せ先(2頁記載)までお電話ください。
※現地は山間でアテンドなしで行くことが困難です。

山田養蜂場の植樹活動について
山田養蜂場の植樹活動は1998年にネパールで開催された国際養蜂会議にさかのぼります。
当社代表の山田英生が会議に出席した際、ネパールでの大量の森林伐採や、それに伴う大規模な土砂崩れが発生している実態を目のあたりにしました。
当社の原点は、自然とともに生きる養蜂業です。「自然との調和」を理念に掲げる山田養蜂場では、未来の子供たちに豊かな自然環境をそのまま残していく責任があると考えています。
そのため、ネパールでも自分たちで何かできないかと考え、まず衣類等の送付を行いました。
しかし、ただ物やお金を送るだけの活動では、かえって彼らの自立を妨げることになるかもしれません。
本当の意味での自立支援活動に繋げたい。
そうした思いの下、翌1999年、カトマンズで日本語学校を営むシャム氏との出会いをきっかけに、700本の植樹を行ったのがネパールでの植樹活動の始まりです。
2001年には砂漠化が進む中国での植生調査を横浜国立大学と共同で開始し、2004年より植樹活動を実施して参りました。

通信販売を主軸としている当社では、企業活動を継続する上で、紙の消費は避けられないのが現状です。
当時、社内の紙の使用量を計算したところ、概算で年間1,500トンの紙を使用していることが分かりました。
ここから換算して、毎年3,000本以上の木を植えていく必要があると考え、植物生態学の権威で、植樹のスペシャリストである横浜国立大学名誉教授/宮脇 昭先生と、同大学名誉教授/藤原 一繪先生にご指導いただきながら、宮脇式植樹で現地の植生に合った木々を植えています。

過去植樹本数

宮脇 昭先生
※宮脇 昭(みやわき あきら)先生 プロフィール
1928年、岡山県生まれ。横浜国立大学名誉教授、(財)地球環境戦略研究機関 国際生態学センター長。ドイツ国立植生図研究所で潜在自然植生理論を学び、世界を舞台に国内外1,700ヶ所以上に、合計4,000万本を超える植樹を行ってきた。その土地本来の樹種「潜在自然植生」に基づく植樹を実践、指導。また今回の震災を受けて、植樹による緑の堤防づくりを提唱。
1991年 「日本植生誌」の完成で朝日賞受賞
1992年 紫綬褒章受章
2006年 ブループラネット賞受賞
2014年 「第5回 KYOTO地球環境の殿堂」殿堂入り

藤原 一繪先生
※藤原 一繪(ふじわら かずえ)先生 プロフィール
1944年生まれ。横浜国立大学卒業。フランス中央研究機関(CNRS)、給費研究員(リール大学)、横浜国立大学環境科学研究センター助手などの経歴をもつ。現在、横浜国立大学名誉教授、横浜市立大学特任教授。宮脇 昭先生と共に国内外での森作りを指導。
著書に「混源植物」「環境問題を考える」(共著)「東南アジアの植物と農林業」(共著)「日本植生誌」全10巻(共著)など

◇本件に関するお問い合わせ◇
株式会社山田養蜂場 文化広報室 武本(tt1794@yamada-bee.com) ・関(ts0975@yamada-bee.com)
〒708-0393 岡山県苫田郡鏡野町市場194 TEL:0868-54-1906 FAX:0868-54-3346