2017年05月11日

保護者の3人に1人…「子どものスマホの中身を見ている」 子どものスマートフォンをめぐるトラブル、話し合っていますか? ~子どものスマートフォン使用に関する全国調査2~

株式会社明光ネットワークジャパン   http://www.meikonet.co.jp/

 個別指導の学習塾「明光義塾」では、全国の小学4年生?高校3年生の子どもを持つ保護者を対象に、子どものスマートフォン使用に関する実態調査を実施しました。

 

 

(前篇)子どものスマートフォン使用に関する全国調査1
http://special.meikogijuku.jp/image/170405_meiko_smartphone.pdf
(関連)何歳から持たせる? ルールは必要? 子どものスマホ&SNS事情
http://www.meiko-community.jp/voice/communication/sns.html

 

保護者の45%が スマートフォン使用に関して子どもと衝突したことがある
保護者の3人に1人が子どものスマホの中身を見ている
■ LINEやSNSアプリなどで10人に1人の子どもがトラブルになったことがある
■ スマートフォン使用に関して『子どもと話し合う必要』を感じる保護者は約84%

 

■Q1. スマートフォンの使い方、時間などで普段お子さんと衝突したことはありますか?

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「衝突したことがある」と答えた保護者は45%
スマートフォン使用に関して親子の衝突が起きているるのは珍しいことではない様子。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から

・リビングだけの使用条件が守られなかった事で、数回の取り上げ期間があった。(中学2年生の保護者)

・アプリを勝手に落としてケンカになりました。中学生のころは、私がOKしたものしか落としてはいけないという約束をしていたにもかかわらず、勝手に落としたので。(高校1年生の保護者)

・自宅にいるときに、スマホばかりいじっているので、時間を決めてやるように、とかなりの頻度で注意した。(高校2年生の保護者)

 

■Q2. お子さんのスマートフォンの中身を見ますか?

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保護者の約3人に1人が子どものスマートフォンの中身をチェックしている。
学年別グラフを見ると、小・中学生が「子どもが了承の上で見ている」が1位である一方、高校生は「必要ないので見ていない」が1位だった。

 

■Q3. あなたはお子さんのスマートフォンの中身のどんなところをチェックしますか?

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から

・LINEで、変な会話などをしていないか。(小学5年生の保護者)

・友達とのLINEでのやり取りの内容を時々チェックします。(中学1年生の保護者)

・閲覧サイト、LINEの投稿内容、友達、グループ(中学2年生の保護者)

・勝手には見ないが、画像を見せてくれたり、LINEのスタンプなどを見せてくれる。(高校1年生の保護者)

 

■Q4. スマートフォンの中身を見て、その内容についてお子さんと話したことを教えてください。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から

・友達が送ってきた内容で他の子の悪口を書いてきた場合は、「こういう発言は良くないよね。」とか「何か悪口を言われるきっかけがあったの?」とか聞いています。(中学1年生の保護者)

・知らないメンバーばかりのLINEグループについて、参加の必要の有無、LINEの投稿内容の是非について(中学2年生の保護者)

・LINEのホームに、念のため、個人が特定できるような内容は入れないように言いました。 あと、チェーンメールみたいなものをまわしていたので、もらっても、自分で止めるように言いました。(中学2年生の保護者)

保護者が特に気にしている部分は、メールやメッセンジャーアプリのやり取り。また、個人情報が特定される投稿をしないよう、注意している保護者も。子どもが日々の生活の中でトラブルに遭うことを心配していることがうかがえる。

 

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大久保 貴世さん(一般財団法人インターネット協会 主幹研究員)からのアドバイス

・SNSへの写真投稿は慎重に!
写真に写り込んだ住所や学校名から撮影場所が判明し、トラブルにつながることもあります。必ず、写真をアップする前に個人情報が入っていないかどうか確認しましょう。

 

■Q5. LINEやSNSアプリなどで、お子さんが友人とトラブルになったことはありましたか?

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「トラブルになった」ケースは1割強で、約10人に1人がトラブルに遭遇している。また、トラブルになったか「わからないが気にしている」保護者は2割強だった。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から

・家庭内でのトラブルをLINEで赤裸々に公開する子がいたので、その両親には直接は言わずに遠回しに気づかせてあげたり、本人を見守ってあげたりしました。(中学1年生の保護者)

・グループLINEでみんなが一人の子をブロックして、連絡が伝わらないようにしていた。のちにその子はLINEのグループから外れ、メールしかやらないようにした。トラブルを防ぐにははじめからLINEはしていない(してはいけないと言われている)ということにしたほうが良いと思う。(中学2年生の保護者)

・LINEに学年が上の子から 脅しともとれる内容のものがきたので、即刻学校へ連絡の上、私が学校へ行きました。結局はとんだ誤解で、うちの子は無関係だったと判明。相手には厳重に注意してもらい、今後こういったことがあれば、しかるべき措置を取らせてもらうことを、相手の親にも伝えました。(高校1年生の保護者)

 

■Q6. お子さんのスマートフォン利用をどんな方法で制限していますか?

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全体的には家庭内(親子)でルールを作っている家庭が約45%で一番多かったが、学年別の結果を見ると子どもの学年によって方法が異なることがわかる。小学生は保護フィルターのインストール、中学生は家庭内のルール作りが高い割合を占めた。
また、高校生になると制限をしない家庭が多く、学年が上がるにつれ本人に任せるケースが増えると考えられる。

 

■Q7.スマートフォンを使う時の留意点やSNSについて、家庭内でお子さんと話し合っていますか?

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約60%の保護者がスマートフォンの使用に関して親子で「話し合う」と回答。
「話し合っていないが、必要だと思っている」を合わせると約84%の保護者が子どもとスマートフォンについて「話し合う必要がある」と考えていることがわかる。

 

■Q8. お子さんのスマートフォンやSNSの使用に関する、家庭内のルールを教えてください。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から

・固定した友達としかLINEしない。むやみにLINE交換などをしない。親の承諾がないとアプリをダウンロード出来ないような設定になっている。(小学5年生の保護者)

・使用場所はリビングのみ。夜9時以降は使わない。スマホでわからないことは、友達でなく家族にきく。アプリのダウンロードは、親がやる。(小学6年生の保護者)

・夜10時以降のスマホは禁止しています。アプリのダウンロードに制限をかけており、親の了解を得ないとダウンロード出来ないようにしています。(中学1年生の保護者)

・自分の部屋には持ち込まず家ではリビングで使う。課金はしない。アプリケーションなどのダウンロードは勝手にやらない。(中学3年生の保護者)

・現在は自身でルールを作り、自己管理している。(例)自室には持ち込まない午後8時~12時は学習時間の為、やり取りをしない(友人全員での取り決め)、(中略)基本料金以上は利用しない(高校1年生の保護者)

・中学生までは使用時間を夜9時までにしていました。約束事を守ることとトラブルなどを起こさないかを見極めた上で高校生からは自由に使わせるようになりました。(高校3年生の保護者)

 

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大久保 貴世さん(一般財団法人インターネット協会 主幹研究員)からのアドバイス

・ルールは親子で一緒に決める
スマートフォンを使う理由や、子どもの1日の移動シーンなどを考慮しつつ、子どもの意見を取り入れながら決めましょう。
ルールを作ったら、半年に一度は見直しを。

・ルールを守れなかったときはペナルティを
一緒に決めたルールを破ったら、ゲームの時間を減らすなど、ペナルティを与えましょう。
子どもに「ルールはきちんと守ろう」という意識が芽生えます。

・中高生は細かいルールより、声かけ
思春期を迎えた中高生の場合、ルールを設けることに反抗する場合も。その時は細かいルールより、ときどき声がけをしたり、様子をチェックしましょう。子どもは、親が自分のことを見てくれていると感じれば、使い方で注意されても、ちゃんと聞き入れてくれます。

 

■Q9. お子さんにスマートフォンを持たせたことについて総合的な評価をお答えください。

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トラブルに関する心配はあったものの、「持たせなければよかった」という保護者は8%にとどまった。
「ゲームやSNSアプリなどで勉強に集中できない」、「トラブルにあうか心配だ」などの意見もあったが、「家族でLINEやSNSをしてコミュニケーションが増えた」、「単語帳アプリ等勉強に活用している」という声も多く集まった。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から

・それぞれ忙しいので、友達ととてもいいコミュニケーションが取れている。(小学5年生の保護者)

・帰る時間が急に変わったり、天気が悪くなったりした時に連絡が取れること。(中学1年生の保護者)

・学習用アプリを活用している。連絡の見忘れが減った。ニュースが自動で表示されるため話題が増えた。(中学3年生の保護者)

・塾の迎えを夫婦で分担しているのですが、時々主人が忘れることが。そんなときに子どもが自分で連絡して、対処してくれるので助かります。(高校1年生の保護者)

・通学時、電車内で英検や漢検アプリで隙間学習している。電車の運転状況を確認出来るので、運行停止の迂回等、その場で対応できる。(高校1年生の保護者)

・連絡が取れることが、事件が多い現代では必要なので、それには持たせることで安心はあります。(高校3年生の保護者)

総務省が平成28年7月に発表した『平成27年通信利用動向調査(※)』では、40-49歳のインターネットの利用時スマートフォンを使う人は73.6%で、40代では初めてスマートフォンがパソコンを上回る結果になった。
小~高校生だけではなく親世代の変化も著しく「連絡・コミュニケーション手段」としてスマートフォンが欠かせない時代になっている。

※平成27年通信利用動向調査:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/160722_1.pdf

 

【調査概要】
1.対象:
(1)ネットリサーチ「Fastask」:全国の子どもを持つ保護者 有効回答数507名
(2)明光義塾が運営するコミュニティサイト「メイコミュ」:
全国の子どもを持つメイコミュ会員 有効回答数86名
→内、子どもがスマートフォン所持している保護者は364名
※子どもの年齢:小学校4年生?高校3年生(調査当時の学年)
2.調査方法:インターネット調査
3.調査期間:2017年2月?3月
4.調査発表:5月
※掲載しているグラフや内容を引用する場合には、「明光義塾調べ」と明記してください。

 

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