2021年09月30日

日本初、衣類の残糸・残布を使用した、地球環境にやさしいトルソー プリスティン、「Re-COTTON トルソー」を開発 アパレル産業全体のゼロ・ウェイストを目指した取り組みの一つに

株式会社アバンティ   https://avantijapan.co.jp/

 株式会社アバンティ(本社:東京都新宿区、代表:奥森秀子)が展開する、オーガニックコットンのサスティナブルな暮らしを提案するオリジナルブランド「PRISTINE(プリスティン)」は、マネキン・トルソ製造の株式会社モード工芸(本社:埼玉県富士見市、代表:井上 岳)と共同で、製品の生産過程で出るオーガニックコットンの残糸・残布を使用した「Re-COTTON(リコットン)トルソー」を開発、9月21日より販売を開始いたしました。また、本商品については、10月6日より、松屋銀座にて展示されます。

アパレル産業全体のゼロ・ウェイストを目指す「リコットントルソー」開発経緯
 プリスティンが追求する「しあわせの循環(PRISTINE circulation)」の取り組みのひとつ「リコットン・プロジェクト」は、同ブランドの生産過程で出る糸や生地などを回収して、新たな製品を作るコットンの循環型の仕組みです。人気の「リコットンシリーズ」をはじめ、製品に使用するブランドタグや社員の名刺には「リコットンペーパー(再生木綿紙)」を使用しています。また、再生が困難な残布・残糸・残紙の量り売りも開始、 2030年までに廃棄ゼロを目指しています。
 プリスティンが取り組む「しあわせの循環」に共感していただいたモード工芸社と共に、アパレル産業全体のゼロ・ウェイストを目指した取り組みについて協議、2年前から「リコットンペーパー」を使用した環境負荷の小さいトルソーの開発を進め、「リコットントルソー」は誕生いたしました。

 

オーガニックコットンの残糸・残布を利用した「リコットントルソー」について
 「リコットントルソー」は、生産過程で出るオーガニックコットンの残糸・残布を使用した日本初となるトルソーです。水に濡れなければ一定程度使用でき、再生産も可能です。また、廃棄しても土に還る素材のみを使用した地球環境に配慮したものづくりです。
 今後の展開としては、プリスティン製品の残糸・残布だけではなく、他社の廃棄衣料などの応用も計画しています。ファッション業界で欠かすことのできないトルソーへのものづくり循環システムを、アパレル産業全体でのゼロ・ウェイストを目指した取り組みの一つにしたいと、私たちは考えます。

自社ブランド内でのゼロ・ウェイストを目指す
 リコットンペーパーを原材料に、店舗で使用するトルソーを制作。残糸や残布を余すことなく使って再生木綿紙や再生糸をつくり、最終製品に生まれ変わらせ、2030年までにゼロ・ウェイストを目指す。

生分解性のある原材料で、再生可能なトルソーづくりを行う
 オーガニックコットンの粉砕粉、再生パルプ、膠、胡粉を使い、土に還る素材で、地球環境に配慮したものづくりを行う。

アパレル産業における循環システムを構築する
 ファッション業界において欠かすことのできない、トルソー。その原材料に、廃棄される服や縫製に使われない生地を回収したものを活用して、ファッションにおける、ゼロ・ウェイストを目指した取り組みにしたい。


■リコットントルソー 販売価格
(左)紳士 88,000円(税込)~
(中)ベビー 33,000円(税込)~
(右)婦人 77,000円(税込)~

 

「リコットントルソー」ができるまで


【粉砕】
 製紙工場にて、回収した生地など細かく、3ミリメートル以下の大きさで粉砕します。そのパウダー状になったものが紙の原料となります。


【混合】
 粉砕した綿20%と、牛乳パックの再生パルプ80%を水に溶かします。


【型入れ】
 混合した原料を型に流し入れます。


【結合】
 しっかり天日干しをして乾燥させた後、天然成分の膠と胡粉で前後の面を結合させます。


【完成】
 リコットンならではの凹凸感も感じることのできる質感です。

 

 

廃棄ゼロを目指す!プリスティンの「リコットン・プロジェクト」について

リコットン・プロジェクト① リコットンシリーズ販売


 生産過程で出る布をもう一度綿に戻したリコットンを30%、バージン原綿を70%ミックスした糸を作り、生地にして、製品にします。

 

リコットン・プロジェクト② リコットンペーパー(再生木綿紙)


 生産過程で出る裁ち落としの生地を回収し細かく粉砕。リコットンを20%、残りの80%は牛乳パック由来の再生パルプを混ぜ合わせてリコットンペーパーが完成。できあがった再生木綿紙は、ブランドタグや名刺にも活用しています。

 

リコットン・プロジェクト③ 残布・残糸・残紙の量り売り


 再生できなかった残布・残糸・残紙は、プリスティン本店にて商品として販売いたします。アイディア次第で宝物に変わっていくものづくりをお楽しみください。表現していただいた作品は今後ウェブサイト等にて紹介させていただく予定です。

 

 

株式会社モード工芸についてhttps://mode-kohgei.com/
 モード工芸は、「Only One For You(オンリーワンフォーユー)」のスローガンのもと、お客様のニーズに合った、マネキン人形(トルソー)やディスプレイ商品の製造・販売・リース及び店舗の企画・設計・施工を行う、トータルディスプレイ企業です。
 グループ会社である株式会社モードセンターと共に、再生紙の他、段ボールや木材、竹、再生FRPといった素材を使用した製品開発など、数十年にわたって環境に配慮したマネキン(トルソー)づくりに取り組まれています。

 

 

株式会社アバンティについてhttps://avantijapan.co.jp/
 オーガニックコットンの原綿を輸入し、糸・生地・製品までを一貫して、「メイド・イン・ジャパン」にこだわった企画製造販売を行っています。

プリスティンについてhttps://www.pristine-official.jp/
 1996年に誕生したオーガニックコットンのライフスタイル提案ブランド。コンセプトは「汚れのない、清らかな状態をずっと維持し続ける」。
 素材は素肌に気持ちのいいオーガニックコットン。健やかなコットン本来の風合いを生かし、糸、生地、製品までをすべて日本製で、無染色にこだわっています。そして、そのものづくりの工程は、人、環境、社会にやさしい方法を選んでいます。

 

■オンラインプレス発表会
「オーガニックコットンの残糸・残布から出来た、日本初のトルソーお披露目発表会」(2021年9月21日)


 生産過程で出る糸や生地からつくったリコットンペーパー(再生木綿紙)を使用した、日本初のトルソーお披露目発表会を開催いたしました。トルソー開発に至った経緯や開発秘話、これからのビジョンについてお伝えいたしました。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7bXeiPtBiS56Yu91WL-rIIM42ODT_X0E

 

 

 

【会社概要】
会社名  株式会社アバンティ
代表   代表取締役社長 奥森 秀子
設立   1985年9月4日
所在地  〒160-0015 東京都新宿区大京町31番地二宮ビル4F(本社)1F(プリスティン本店)
電話番号 03-3226-7789
URL    https://avantijapan.co.jp/

事業内容
・オーガニックコットン(無農薬有機栽培綿)原綿の輸入販売
・糸・生地の企画製造販売
・オーガニックコットン製品の企画製造販売
・再生(リコットン)事業