スマートパーキング・ラボ(運営:株式会社シード)は2016年1月に3大都市圏(東京都、愛知県、大阪府)に在住の20代~60代、週に1回以上自動車を運転する男女656名を対象に、駐車場に関するアンケート調査を行いました。このたび、その結果の男女比較データを発表しました。同ラボの吉川幸孝代表は「調査結果から、女性の駐車場ニーズの高さが浮き彫りになりました。商店や施設にとっては女性が利用しやすい駐車場の確保が大事です。駐車場の確保が難しい場所では、駐車場シェアリングサービスの活用も有効です。」と指摘します。
【調査結果のポイント】
◆男女とも8割以上が、運転中に「空き駐車場が見つからなくて困ったこと」が年に1回以上ある。
◆自動車を運転していて目的地に空き駐車場がない場合、女性は「目的地の駐車場が空くのを待つ」、「目的地に行くことをあきらめる」の割合が男性より高く、「あきらめる」割合は男性の2倍に上る。
◆約9割(男性86.7%、女性87.3%)の人が年に1回以上コインパーキングを利用。
◆コインパーキングについて、女性は男性より「料金が高い」、「空いているか行かないと分からない」、「支払いが煩わしい」についての不満が多い。
◆駐車場シェアリングサービスの利用に前向きな人の割合は女性の方が多い。
◆自宅の駐車場のシェアリングサービスへの貸し出しに前向きな人の割合は、女性の方が多い。
本プレスリリースのPDFはこちらからご覧いただけます。
http://seed.nagoya/research1_20160324.pdf
【主な調査結果】
データ1.空いている駐車場がすぐに見つからない頻度(全体)
Q2.あなたは自動車を運転していて、空いている駐車場がすぐに見つからないことが、どの程度の頻度でありますか。(単一回答)
・男女とも8割以上が、運転中に空き駐車場が見つからなくて困ったことが年に1回以上ある。
データ2.空いている駐車場が見つからなかった時の対処(男女比較)
Q3.(Q2の回答で駐車場が見つからない経験をしたことがある人が対象)空いている駐車場が見つからなかった時に、どのように対処しましたか。この1年間で対処したことについて、当てはまるものすべてを選んでください。(複数回答)
・男性は「目的地とは別の駐車場に駐車する」が多い(男性63.6ポイント、女性55.7ポイント)。
・女性は「目的地の駐車場が空くのを待つ」(女性52.7ポイント、男性40.7ポイント)、「目的地に行くことをあきらめる」(女性14.1ポイント、男性7.9ポイント)の割合が多い。
・「空いている駐車場が見つからないため目的地に行くことをあきらめた」の割合は男性の約2倍。
<スマートパーキング・ラボ代表 吉川幸孝の分析>
この結果の背景には、男性と女性の自動車に乗る目的の違いも影響していると思われます。別の設問から、男性は「仕事」の割合が、女性は「日常的な用事」の割合が比較的大きいです。また、女性の方が駐車ルールを守る意識が高いという要因もあるのかもしれません。特に女性の来店を増やしたい商店や施設では、女性ドライバーが駐車場が空くのを待ったり、行くのをあきらめたりしなくて済むよう、駐車場を確保することが大事です。
データ3.コインパーキングの利用頻度(全体)
Q6.あなたは、コインパーキングをどの程度の頻度で利用しますか。なお、大規模商業施設や医療施設、イベント施設などに併設される駐車場を除いてお考えください。(単一回答)
・約9割(男性86.7%、女性87.3%)の人が年に1回以上コインパーキングを利用。
データ4.コインパーキングへの不満(男女比較)
Q7.あなたはコインパーキングについて不満に思うことはありますか。当てはまるものすべてを選んでください。(複数回答)
・女性は男性よりコインパーキングの「料金が高い」、「空いているか行かないと分からない」、「支払いが煩わしい」についての不満が多い。
・女性の回答は「料金が高い」56.2ポイント、「空いているかどうか行かないと分からない」50.3ポイント、「お金の支払いが煩わしい」24.1ポイント。
<スマートパーキング・ラボ代表 吉川幸孝の分析>
女性はコインパーキングの料金や品質について男性より厳しく評価しています。その要因としては、女性は家計を管理する場合も多く、金銭的感覚が敏感な方が多いことや、女性は様々なサービスを体験しており、サービス品質の要求水準が高いということがあると考えられます。女性にとって、より低料金で使いやすいコインパーキングが求められていると言えます。
データ5.駐車場シェアリングサービスの利用意向(男女比較)
Q10.あなたが駐車場を探しているときに、駐車場シェアサービスによる駐車スペースが空いていたら、利用したいと思いますか。使い方は一般のコインパーキングと同様と仮定します。
・駐車場シェアリングサービスの利用に前向きな人の割合は女性の方が多い(「利用したい」と「どちらかと言えば利用したい」の合計は女性55.6%、男性46.7%。)
<スマートパーキング・ラボ代表 吉川幸孝の分析>
データ4の結果から、女性は低料金で使いやすい駐車場を求める人が男性より多いです。そのため、駐車場シェアリングサービスの利用意向も女性の方が高い結果になったと考えられます。
データ6.自宅の駐車場のシェアリングサービス貸し出し意向(男女比較)
Q12.(自宅に駐車場がある人が対象)あなたがお持ちの駐車場について、コインパーキングと同等の利用料で貸し出し、利用料の50%をあなたが獲得できるとしたら、あなたはこの駐車場を貸し出したいとお考えですか。(単一回答)
自宅の駐車場のシェアリングサービスへの貸し出しに前向きな人の割合は、女性が男性より7.7%多い。(「貸し出したい」と「どちらかと言えば貸し出したい」の合計は男性26.7%、女性34.4%。)
<スマートパーキング・ラボ代表 吉川幸孝の分析>
女性の方が駐車場シェアリングサービスの利用意向が高いのは、データ4から分かるように女性は金銭感覚が敏感で、自宅の駐車場を駐車場シェアリングサービスに貸し出すことによる利用料の獲得にも男性より関心が高いためだと考えられます。
<結論:スマートパーキング・ラボ代表 吉川幸孝の分析>
調査結果から、女性の駐車場ニーズの高さが浮き彫りになりました。女性客に来てもらいたいと考えている商店や施設にとっては、女性が利用しやすい駐車場の確保が大事だと言えます。駐車場の確保が難しい場所では、女性は駐車場シェアリングサービスの利用についても比較的前向きであるため、駐車場シェアリングサービスの活用も有効です。
【サンプル抽出方法】
・株式会社インテージ キューモニター(インターネット調査、PC・スマートフォン併用)
・調査実施日:2016年1月26日
・エリア:3大都市圏の東京都、大阪府、愛知県に在住する人(東京都は島しょ部を除く)
・性年代:20代~60代の男女 656名(各性年齢セル60ずつを3大都市圏で3等分するように割り付け(例えば20代男性の中で東京都、大阪府、愛知県を20以上ずつ確保)
【データについて】
・調査の詳細やデータ提供についてご希望がありましたらお問い合わせください。
・本リリースのデータを報道で用いられる場合は出典を「スマートパーキング・ラボ調べ」と明記の上ご使用ください。報道以外の目的で使用される場合は事前に下記の許可を得てください。
【スマートパーキング・ラボについて】
駐車所シェアリングサービスを提供する株式会社シードが運営。よりよい駐車場サービスの普及に寄与することを目的に、駐車場に関するニーズ調査結果などの話題を提供します。
URL:http://seed.nagoya/labo.html
(スマートパーキング・ラボのURLは近日中に変更する予定です)
代表:吉川幸孝(株式会社シード代表取締役)
運営:株式会社シード URL: http://www.seed.nagoya/
住所:愛知県名古屋市西区牛島町6-1 名古屋ルーセントタワー40階
電話:052-569-4876 E-mail:info@smart-parking.jp
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株式会社シード 広報窓口 門脇 純
E-mail:seed@info-de.co.jp
URL:http://seed.nagoya/
TEL:090-4950-6769 FAX:052-308-1868