2014年06月12日

女性医療ネットワークからの提案「女性の健康はトータルに!」 5月30日開催の 参議院院内学習会 「女性の健康の包括的支援に関する法律の今国会での実現を!」大盛況でした。

特定非営利活動法人女性医療ネットワーク   http://www.cnet.gr.jp/

 5月30日(金)に、参議院議員会館で、当会と、関連した女性支援団体・組織100名以上が呼びかけ人となった院内勉強会「女性の健康の包括的支援に関する法律の今国会での実現を!」
が開催されました。参加者は、約500名となりました。

 この勉強会は、”女性のさまざまな心身の健康問題は、人権の意識をもって思春期から老年期まで継続的、包括的に支援しなければ実現しない。そのためには、医学医療・保健の枠をこえて、福祉や教育、社会と、広く連携して発信していくべき”と宣言した、女性医療ネットワーク「富山宣言」(2011年)を経て、昨年9月からの女性の健康の包括的支援委員会活動、今年1月~3月の自民党政調による女性の健康の包括的支援に関するPT会議、そして法案提出にむけての今回の勉強会へとつながった、当会の一連の活動です。

 女性の健康問題は、妊娠出産や、婦人科疾患、乳がん子宮がん以外にも、働く女性のワークライフバランス、産前産後のヘルスケア、思春期の性の健康教育、更年期の健康支援、性暴力や虐待被害者の心身の救済と支援、老年期女性のQOL(生活の質・健康の質)など多岐にわたり、これらは、すべてがつながった健康問題といえます。真の健康を実現するためには、基本的な理念をうたった健康基盤法の整備とともに、統合された医療・保健体制の整備、性差に基づく医学研究・教育の推進、関係諸機関の連携なしには実現できません。

 私たちは、法的基盤とともに、「女性健康省」あるいは「女性健康局」の創設を望んでいます。
女性が、心身ともに元気でいられる社会は、とりもなおさず、男性や子供やお年寄り、障害者も元気でいられる社会です。なぜなら、連綿と子育てや介護、地域活動をしている女性たちの健康は、自分たちだけでなく、あらゆる家庭・職場・地域の健康を支えているからです。
女性の健康の包括的支援に関して、多くの方々のご理解とご賛同をお願いもうしあげます。

                      NPO法人 女性医療ネットワーク 代表 対馬ルリ子

 

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■女性医療ネットワークとは
女性医療ネットワーク(Women’s Clinic Network = Cネット)は、2003年7月、女性外来を運営している医師たちが、助け合い、連携するために結成されました。この会の設立の原動力になったのは現場の医師たちの思いでした。
女性外来を立ち上げ、全人的な医療をめざして悪戦苦闘している医師たちが、「手を組んで一緒にできることはないか?」と手紙やメールをやりとりし、忙しい診療の合間を割いて何度も話し合いました。私たちは科を超え施設や地方を超え、性別を超えて連携することで、よりよい女性医療を実現したい
と思ってこの会を結成したのです。
子宮や乳房に限らない、心身と生活面をトータルにみる医療の実現のために、当事者である私たち女性が中心となり考えたいと思ったのです。真に自分らしい、生き生きとした健康な人生を実現するために。

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女性医療ネットワーク
理事長
対馬ルリ子

 

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