2013年04月25日

モバイルリサーチ(http://www.mobile-research.jp/)ネットエイジア株式会社/株式会社シタシオンジャパン  共同調査 テレビとソーシャルメディアの関係性~テレビCMが届く、響く、拡がる、ソーシャルテレビ人~

ネットエイジア株式会社   http://www.netasia.co.jp/
モバイルリサーチ(http://www.mobile-research.jp/ )を展開するネットエイジア株式会社(http://www.netasia.co.jp/ )(本社/東京都中央区、代表取締役:三清 慎一郎、以下ネットエイジア)と株式会社シタシオンジャパン(http://www.citation.co.jp/ )(本社/東京都中央区、代表取締役:小出 紘道、以下シタシオンジャパン)は、「テレビとソーシャルメディアの関係性」に関する調査をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により実施し、15歳~49歳の男女1,000名の回答を集計いたしました。
今後もネットエイジアとシタシオンジャパンでは、ソーシャルメディア、ソーシャルテレビ等、世の中の関心が高いテーマの調査、今後のトレンドを占える調査など、マーケティングシーンで役立つさまざまな情報をモバイルリサーチによりタイムリーに提供してまいります。
 
<<ネットエイジアリサーチ(http://www.mobile-research.jp/ )調査結果>>
 
スマートフォンの普及とともに利用者の拡大をつづけるSNS(ソーシャルネットワークサービス)。そのSNSを含んだソーシャルメディアはいまや情報入手の一つとして多くの人に活用されている。
また、2011年12月9日に日本テレビ系列金曜ロードショーで放送された映画「天空の城ラピュタ」の放送中に1秒当たりのツイート数が2万を超え、当時の世界記録となるなどテレビとスマートフォン(およびフィーチャーフォン)のダブルスクリーン視聴が一部のユーザー(テレビ視聴者・ソーシャルメディア利用者)では盛り上がりを見せている。
今後、さらに広がっていくであろうダブルスクリーン視聴を見据え、現状のテレビとソーシャルメディアとの関係性を明らかにするべく、15歳から49歳のスマートフォンもしくはフィーチャーフォン利用者、男女1,000人を対象に、モバイル調査を実施した。(調査期間2013年2月25日~3月1日)
 
 
 
◆Twitter利用者の7割はテレビ視聴時にもTwitter
◆ドラマを見ながらつぶやきや書き込み 女性の5人に1人
ソーシャルメディアの利用頻度をたずねたところ、「1ヶ月に1回以上の利用(合計)」では、LINEが30.5%でトップ。次いでTwitterが27.2%、mixi(26.4%)、Facebook(26.2%)と続く(図表1)。
テレビ視聴時のSNS利用では、Twitterが最も利用されていて、「テレビを見ながらTwitterを見る(開く)」人がTwitter利用者(1ヶ月に1回以上の利用)のうち69.5%。Twitter利用者で「見ている番組の関連情報をTwitterで見る」人が42.3%、「見ている番組に関するつぶやきや書き込みをTwitterでする」人が43.4%となっている。「テレビを見ながら各ソーシャルメディアを見る(開く)」では、他の3つのSNS (Facebook、mixi、LINE)でもそれぞれ5割を超えているが、「見ている番組の関連情報を見る」「見ている番組に関連するつぶやきや書き込みをする」では、3つのソーシャルメディアとも3割を切り、Twitterとの利用状況の差が表れた(図表2)。
テレビを見ながら、つぶやきや書き込みをしたことのある番組ジャンルでは、「ドラマ」が最も多く16.2%(男性12.1%、女性20.4%)。「バラエティ【お笑い】」14.4%、「音楽」12.2%、「映画」11.2%、「アニメ」11.2%と続いた(図表3)。
 
 
◆“ソーシャルテレビ人”は4.7%
ソーシャルメディアとの距離感について、「あまり関心がない(無関心)」「よく利用している(利用)」人とのやりとりをするのがとても好き(好意)」「確認をしないと落ち着かない(依存)」の四段階に分けてたずねた。
ソーシャルメディアでは「あまり関心がない(無関心)」が最も多く55.2%となり、その後、利用、好意、依存と少なくなっていく(図表4)。テレビとの距離感についても同様に無関心、視聴(利用)、好意、依存の四段階でたずねたところ、視聴が44.3%と最も多く、無関心、好意、依存と続いた(図表5)。
このソーシャルメディアおよびテレビとの距離感を基にスマートフォンもしくはフィーチャーフォン利用者を5つのタイプに分類(「ソーシャルテレビ距離感タイプ」)した結果、ソーシャルメディアともテレビとも距離感が近い“ソーシャルテレビ人”が4.7%、ソーシャルメディアとの距離感は近いがテレビとの距離感が近くない“ソーシャルメディア人”が7.5%、テレビとの距離感は近いがソーシャルメディアとの距離感が近くない“テレビ人”が24.5%、ソーシャルメディアともテレビとも距離感が近くない“視聴人・利用人”が47.5%、ともに距離感が遠い“無関心゛(むかんじん)”が15.8%となった(図表6)。
※ソーシャルメディアおよびテレビとの距離感に関しては、図表7、図表8を参照のこと
 
◆iPhone利用者が多いソーシャルテレビ人
ソーシャルテレビ人は、男性が約半数(図表9)、5タイプの中で10代比率が最も高く(図表10)、学生が2割強(図表11)。ソーシャルメディア人の男女比はおおよそ半々(図表9)で年代は20代30代の比率が高い(図表10)。テレビ人と無関心゛(むかんじん)は40代の比率が高い(図表10)ことは同じだが、無関心゛(むかんじん)の男女比がおおよそ半々なのに対して、テレビ人は女性比率が6割となっている(図表9)。
1ヶ月に自由に使える平均金額では、ソーシャルテレビ人はソーシャルメディア人、テレビ人よりも高い23,902円であった(図表12)。
各タイプの利用機器でiPhoneとiPhone以外のスマートフォンを比較すると、ソーシャルテレビ人のみiPhoneが多く、他の4タイプはiPhone 以外のスマートフォンが多くなっている(図表13)。キャリア別では、docomoのシェアを鑑みるとソーシャルメディア人のau利用率が際立つ数値(48.0%)となっている(図表14)。
 
◆社会志向のソーシャルテレビ人、個人志向のソーシャルメディア人
生活価値観について、「個人志向」⇔「社会志向」「現在志向」⇔「未来志向」の2軸にあたる質問をしたところ、全体的に「現在志向×社会志向」が多く、とくにソーシャルテレビ人とテレビ人は社会志向寄りの傾向がでている(ソーシャルテレビ人57.5%、テレビ人56.3%)。他と違う傾向を示したのはソーシャルメディア人で、「個人志向」が強く、特に「個人志向×現在志向」が最も高くなっている(38.7%)(図表15)。
情報特性についてもたずねており、情報に関する6因子(情報感度、情報吟味、情報共有、浮流拒否、欲求未充足、広浅欲求)では、ソーシャルメディア人がどの因子においても比較的高くなっている。ソーシャルテレビ人とテレビ人は、視聴人・利用人と無関心゛(むかんじん)に比べて、情報共有因子が高くなっていることが特徴といえる(図表16)。
 
◆ソーシャルメディア人の3割が、テレビ視聴時にTwitterで番組関連情報もチェック
5タイプのソーシャルメディアの利用頻度では、ソーシャルテレビ人、ソーシャルメディア人の利用頻度が他の3タイプに比べて多くなっている(図表17)。
ソーシャルテレビ人が「見ている番組の関連情報をSNSで見る」のはTwitter(21.3%)、mixi(17.1%)、LINE(14.9%)、Facebook(8.5%)。「見ている番組に関するつぶやきや書き込みをSNSでする」のはTwitter(25.5%)、mixi(19.1%)、LINE(14.9%)、Facebook(8.5%)。ソーシャルテレビ人がTwitter、mixiという順番で利用が多いのに対して、ソーシャルメディア人が関連情報を見るのはTwitter(29.4%)、LINE(18.7%)、Facebook(18.6%)、mixi(14.7%)。見ている番組に関するつぶやきや書き込みではTwitter(34.7%)、LINE(14.7%)、mixi(13.3%)、Facebook(9.3%)と、ソーシャルテレビ人とソーシャルメディア人とではテレビ視聴時のSNSの使い方に差があるようだ(図表18)。
 
◆テレビCMが届く、響く、拡がる、ソーシャルテレビ人
テレビCM視聴後から情報共有までの推移を5段階にしてたずねたところ、「テレビCMをじっくり見ることがある(専念視聴)」が5タイプのうち最も高いのはソーシャルテレビ人(80.9%)であった。また、「テレビCMがきっかけで、商品の購入やサービスの利用を検討することがある(利用検討)」もソーシャルテレビ人が最も高かった(72.3%)。テレビ人もほぼ同等の71.4%。注目した商品の発信や評価の共有ではソーシャルメディア人が最も高く、それぞれ34.7%、28.0%。それに続くのがソーシャルテレビ人の29.8%(注目発信)、21.3%(評価共有)となっている(図表20)。
調査概要(クローズド調査)
○調査対象・・・15歳~49歳の男女で、スマートフォンもしくはフィーチャーフォンを利用している人
○調査地域・・・全国
○調査期間・・・2013年2月25日~3月1日
○回答サンプル数・・・1,000名(携帯電話利用率と人口分布を鑑みて割付)
 性別:男性50.6%、女性49.4%
 年代:15~19歳10.8%、20~24歳11.9%、25~29歳13.5%、30~34歳15.4%、35~39歳17.9%、40~44歳16.0%、45~49歳14.5%)
 
□調査内容
 
・生活価値観(「個人志向」⇔「社会志向」、「現在志向」⇔「未来志向」)
・情報特性(情報感度、情報吟味、情報共有、浮流拒否、欲求未充足、広浅欲求)
・ソーシャルメディアの利用頻度(Twitter、Facebook、mixi、LINE など)
(「毎日、1回以上」「1週間に1回以上」「1ヶ月に1回以上」「3ヶ月に1回以上」「3ヶ月に1回未満」「利用していない」)
・プライベートで使っているデバイス
・プライベートで利用している通信会社(キャリア)
・ソーシャルメディアとの距離感
・ソーシャルメディアにはあまり関心がない ⇒無関心
・ソーシャルメディアをよく利用している ⇒利用
・ソーシャルメディアで人とやりとりをするのがとても好き ⇒好意
・ソーシャルメディアの確認をしないと落ち着かない ⇒依存
・テレビとの距離感
・テレビにはあまり関心がない ⇒無関心
・テレビをよく見ている ⇒利用
・テレビを見るのがとても好き ⇒好意
・テレビを見ないと落ち着かない ⇒依存
・テレビ視聴時のSNSの利用状況(Twitter、Facebook、mixi、LINE など)
・テレビを見ながら見る(開く)ことがあるか?
・テレビを見ながら、見ている番組の関連情報を見ることがあるか?
・テレビを見ながら、見ている番組に関するつぶやきや書き込みをすることがあるか?
・テレビを見ながら、つぶやきや書き込みをしたことがある番組のジャンル
・テレビCMと商品検討、情報共有について
・「専念視聴」>「情報検索」>「利用検討」>「注目発信」>「評価共有」
・1ヶ月に自由に使える金額
 
<本件についてのお問い合わせ>
 
株式会社シタシオンジャパン 営業推進部 梅田(ウメダ)
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 Tel:03-6228-7801   Fax:03-6228-7808 ume@citation.co.jp
 
ネットエイジア株式会社 マーケティング事業本部 安高(アタカ)・山名(ヤマナ)
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