2009年12月08日

写真家 土門 拳 「古寺巡礼」 新プリント初公開 -写大ギャラリー リニューアル・オープン記念展-

学校法人東京工芸大学   http://www.t-kougei.ac.jp/
日本を代表する写真家である土門拳氏の名作「古寺巡礼」を、初公開の新制作プリントにて展示いたします。
 
東京工芸大学 写大ギャラリーは、1975 年に創設され、以来、写真教育の“創造的現場”として、日本および世界の著名写真家のオリジナル・プリントによる質の高い写真展を開催してきました。また、国内外の写真家の貴重なオリジナル・プリントを積極的に収集し、現在までに5,000 点以上にもなる、教育機関として有数のコレクションを収蔵し、展示や研究に活用しています。
今年度、写大ギャラリーを学内にて移転し、展示施設の整備と収蔵庫の拡張にともない、
新装オープンするはこびとなりました。この写大ギャラリーのリニューアル・オープン記念展として、− よみがえる土門 拳 「古寺巡礼」新プリント公開 −を開催いたします。
写大ギャラリーでは、日本を代表する写真家である土門拳氏(1909−1990)のオリジナル・プリントを、土門氏生前の1978 年より、国内で最も早い時期から収集を開始し、その代表作1,200 点を収蔵しています。
 
これらは、世界に誇れるコレクションとして知られ、これまで作品のテーマごとに20 回以上の展覧会を開催してきましたが、収集当時のプリントの技術的な問題などにより、近年では、一部のプリントが経時変化によって褪色し、オリジナルの色調を失いかけていま した。
 
そこで写大ギャラリーでは、約2年の歳月をかけ、土門氏のご遺族と酒田市土門拳記念館の協力を得て、色調の劣化が認められるカラープリントを全て新たに制作し直しました。
今回、写大ギャラリーのリニューアル・オープンを記念して、土門氏の名作「古寺巡礼」を、初公開の新制作プリントにて展示いたします。本年は土門拳生誕100 年にあたりますが、その掉尾を飾る展覧会として、新しいプリントによって初々しく歴史的な名作のオリジナルの色調が甦ります。
別紙の内容により開催いたしますので、事前告知及び当日取材等、当写真展の広報活動にご協力くださいますようお願い申し上げます。
 
【お問合せ先】
東京工芸大学 写大ギャラリー
担当:上條(かみじょう)、石川、吉野
電話:03-5371-2694 / FAX:03-5388-7996
E-MAIL=shadai-gallery@t-kougei.ac.jp
写 真 展 概 要
イベント名称 : 写大ギャラリー リニューアル・オープン記念展
− よみがえる土門 拳 「古寺巡礼」新プリント公開 −
開催期間 : 2009 年12 月14 日(月) ~ 2010 年2 月6 日(土)
※12 月26 日~1 月3 日は休館
開催時間 : 10時 ~ 20時
開催場所 : 写大ギャラリー (東京工芸大学 中野キャンパス内)
〒164-8678 東京都中野区本町2−4−7 芸術情報館2F
TEL 03-3372-1321 (代)
地下鉄丸の内線/大江戸線 中野坂上駅下車1番出口・徒歩7分
入場料 : 無料
展示作品 : カラー写真作品 約50 点
主催 : 東京工芸大学芸術学部
協力 : 土門拳記念館
 
 
 
土門 拳(どもん けん)氏 プロフィール
1909 年山形県生まれ。中学時代より画家を志すが、家の事情で断念。1933 年に営業写真
館である宮内幸太郎写真場の内弟子となるが、報道写真家を目指し、34 年にはドイツから
帰国した名取洋之助の設立した日本工房に入社し、対外宣伝誌『NIPPON』で数多くの撮影
を手がける。戦後は絶対非演出の「リアリズム写真」をカメラ雑誌などで提唱し、多くの
写真家に影響を与えた。1958 年『ヒロシマ』で国内外で高い評価を得、筑豊炭鉱地帯の悲
惨な状況を取材した1960 年出版の『筑豊のこどもたち』は10 万部を超えるベストセラー
となる。その後も、仏像や寺院、古陶磁などの伝統工芸品や風景など、一貫して日本の美
を撮り続けた。
1979 年に脳血栓を起こして昏睡状態となり、その後目覚める事なく1990 年に心不全のた
め死去。
「古寺巡礼」(こじ じゅんれい) 概要
土門拳の晩年のライフワークといえる日本各地の古い寺院や仏像などを撮影した作品。
1963 年に第一集が完成し、第二集1965 年、第三集1968 年、第四集1971 年、第五集が1975年に出版され、全五冊にて完結した。
法隆寺から始まり、三十三間堂の撮影をもって終了した約15 年間の撮影で訪れた寺院は39 ヶ所を数え、テキストもすべて土門自身が書き下ろした。
* 写真を掲載いただける場合は、上記番号を指定してe-mail でご連絡ください。データをお送りいたします。
 
 
 
東 京 工 芸 大 学 概 要
東京工芸大学は、大正12年、当時メディアの最先端であった我が国最初の写真の専門学校として設立されました。近年、工学部と芸術学部の2学部からなる特色ある4年制大学として、我が国初のアニメーション学科を創設し、更に平成19年4月には、アニメーション学科ゲームコース、そして東日本初となるマンガ学科を増設するなど、常にメディア芸術・コンテンツ芸術の発展に先導的役割を果たしてきました。
この間、これらの分野における有為な人材を他大学に先駆け育成・輩出するとともに、数多くの優れたコンテンツを集積してきました。
 
理事長・学長
学校法人東京工芸大学 理事長 小野茂夫(おの しげお)
東京工芸大学 学長 若尾真一郎(わかお しんいちろう)
所在地
法人本部 東京都中野区本町2-9-5
中野キャンパス 東京都中野区本町2-9-5
厚木キャンパス 神奈川県厚木市飯山1583 URL:http://www.t-kougei.ac.jp/
設置学部・大学院等(学生数4,825 名:平成21年5月1日現在)
 
【工学部】
メディア画像学科、生命環境化学科、建築学科、コンピュータ応用学科、システム電子情報学科
【芸術学部】
写真学科、映像学科、デザイン学科(ビジュアルコミュニケーションコース・ヒューマンプロダクトコース)、メディアアート表現学科、アニメーション学科(アニメーションコース・ゲームコース)、マンガ学科
【大学院工学研究科・芸術学研究科】
博士前期/後期課程
 
主な沿革
大正12年 小西写真専門学校設立(現東京都渋谷区)
昭和25年 新学制により東京写真短期大学として発足(東京都中野区)
昭和41年 東京写真大学に改組し工学部開設(神奈川県厚木市)
        (東京写真短期大学を短期大学部に改称)
昭和52年 東京工芸大学に改称
平成 6年 芸術学部を設置(写真学科、映像学科、デザイン学科)
平成13年 芸術学部にメディアアート表現学科を増設
平成15年 芸術学部に我が国4年制大学初めてのアニメーション学科を増設
      デザイン学科にビジュアルコミュニケーションコースとヒューマンプロダクトコースを設置
平成16年 工学部学科を再編成
平成19年 芸術学部にマンガ学科、アニメーション学科にゲームコースを増設
平成20年 大学院工学研究科の光工学専攻修士課程と画像工学専攻修士課程を改組し、
       メディア工学専攻博士前期課程を設置
        大学院工学研究科博士前・後期課程の電子工学専攻を電子情報工学専攻に名称        変更
平成21年 工学部ナノ化学科を生命環境化学科に名称変更